所恵美
目が覚めるとアタシは誰もいない教室にいた
所恵美
さっきまで確かにみんながいた雰囲気はしているんだけど…
所恵美
誰もいない
所恵美
というか、アタシが何故ここにいるのかが思い出せない
所恵美
ついさっきまでここじゃないどこかで違うなにかをしていた気がするんだけど…
所恵美
あー…もう、わかんない!
所恵美
いつもは騒がしくて、友達に囲まれている華やかしい教室とは違い
所恵美
寂れていて暗い感じの…教室
所恵美
ガラガラガラ…バタン
所恵美
廊下に出てみても誰もいない
所恵美
不気味に延びた廊下は…どこまでも続いてるのではないかという錯覚にすら陥るような感じがした
所恵美
アタシは走った
所恵美
廊下を走るのが禁止なのはしってるけど
所恵美
友達の名前を叫びながら廊下を駆け抜けた
所恵美
だけど、アタシの声には誰の反応もなくて
所恵美
ただアタシの叫ぶ声と足音が寂しく廊下にこだまするだけだった
所恵美
どの教室をまわってみても、誰も見かけることはなかった
所恵美
段々、私だけなのかもしれないが、確信に変わっていって
所恵美
変な汗をアタシはかきはじめる
所恵美
ここにくるまでの記憶もまったくないのだ
所恵美
気付くと日がすっかり落ちてしまった
所恵美
暗い学校に独り、ポツリ佇むアタシ
所恵美
孤独感と寂しさが徐々に恐怖に変わっていく
所恵美
アタシはもう独りなのかな…
(台詞数: 24)