周防桃子
あつーーい…もー…何でこんなに暑いのー…?
横山奈緒
何や桃子。子供なら子供らしく、外で遊びまわるくらいの元気は無いんか?
周防桃子
無理。日射病で死んじゃう。あーもー!これだから夏は〜!
徳川まつり
それなら…怖い話をして涼しくなるのです!
横山奈緒
おっ、怪談か!ええな!夏らしいやん!
周防桃子
も、桃子、そんな怖い話で怖がるほど子供じゃないよ?
横山奈緒
まあまあ、物は試しや。それじゃあまずは私いきます!
徳川まつり
どうぞなのです!
横山奈緒
それでは…まずは2人に、見てもらいたいものがあるんです。
周防桃子
何これ?Bluーray Disc?
横山奈緒
見ていただきたいのはこの中身。一見、普通のアイドルのライブ映像です…。
周防桃子
あっ、これ桃子のソロライブだ。
周防桃子
えっ、もしかして…何か映ってるの?
横山奈緒
この場面…もう一度見てみましょう。お分かりいただけたでしょうか?
周防桃子
ひっ!?な、何が映ってるの!?
横山奈緒
この客席にいる、にやけ面の男にご注目…なんとこの男…。
横山奈緒
私の兄貴やねん。
周防桃子
………は?
徳川まつり
怖い!怖いのです!自分の兄がロリドルのソロライブにいるなんて!
横山奈緒
せやろ?これ見つけた後、すぐに家族会議開いたわ。
周防桃子
桃子のライブ映像をなんだと思っているの!?
徳川まつり
親御さんはさぞや泣いていたでしょう?
横山奈緒
お母さんはそうやな。お父さんは「俺の息子や」って言うて笑っていたけど。
周防桃子
ルーツ!!
徳川まつり
それでは、次はまつり姫のとっておきの話をするのです!
横山奈緒
よっ!待ってました!
周防桃子
はぁ…今度こそ、ちゃんと怖い話にしてよ。
徳川まつり
あれは、8月も終わりかけの、生温い夜のことでした。
徳川まつり
その日は両親も妹も出かけていて、家にはまつり1人だけでした。
徳川まつり
退屈していたまつりは、暇潰しに妹の漫画でも借りようと思い、妹の部屋に入ったのです。
徳川まつり
その時……誰もいないはずの部屋から……誰かの視線を感じたのです。
周防桃子
そ、それってまさか…おば…。
徳川まつり
不気味だったので周囲を見渡したところ、ベッドの下に何かがあるのに気づきました。
徳川まつり
そして…まつりが…ベッドの下を覗くと…そこには…!!
周防桃子
ひぃ!!
徳川まつり
大量のBL同人誌が押し込まれていたのです!!
周防桃子
ひぃぃぃぃぃ!!!
周防桃子
………は?
横山奈緒
それは怖い!私も兄貴がロリ物のエロ本とか持ってたらと思うと怖いわ!
徳川まつり
でしょう?一冊二冊ならまだしも、ベッドの下に何十冊もあったのです。
周防桃子
いや…それ、そんなに怖い?
横山奈緒
怖い。桃子の写真集を見つけただけでもギリギリやったんやで?
周防桃子
桃子の写真集をなんだと思っているの!?
徳川まつり
あんなに純粋な子だったのに…どうしてああなってしまったんでしょう…姫悲しい。
徳川まつり
…でも、悲劇はまだ終わっていなかったのです。
周防桃子
まだ続くの?
徳川まつり
妹の成長を悲しみつつも、まつりは妹の薄い本を漁り続けました。そして…気づいたのです。
徳川まつり
これも、これもこれもこれも…間違いない…見間違えるわけがない…でも…何故?一体何故?
徳川まつり
なんで姫の夏の戦利品と、妹の戦利品が被っているのですか!!
周防桃子
ルーーーツ!!!
(台詞数: 50)