ジュリア
どうだい?
如月千早
さすがはジュリアね、綺麗にまとまってる。そうね…80点ってとこかしら。
ジュリア
厳しいな。あたしには上手く歌えたと思うんだけど。
如月千早
当然よ、私達はもっと上を目指すんだから。
ジュリア
ああ、そうだよな…
秋月律子
何やってるの?
ジュリア
意識高い系ごっこだよ。
如月千早
律子の家に遊びに来たわけだから。それに相応しいスタイルでと思ってね。
秋月律子
あっそ。ま、あなた達の新しいスタイルを見せてくれてありがとうと言っておくわ。
秋月律子
大体何で来たのよ、あなた達は今日オフじゃないはずでしょう?
如月千早
今日は夜のラジオ収録だけだもの、その間の暇潰し…じゃない、えっと。ジュリア?
ジュリア
え?あ、あ~なんだ、その。コミュニケーション?ミーティング…リサーチ、じゃない…
秋月律子
はいはい分かったわ、暇潰しでいいわよ。適当にくつろいでちょうだい。
如月千早
ありがとう。じゃ、お言葉に甘えさせてもらうわ。あ、何か飲み物貰える?
ジュリア
炭酸系は無しだよ、喉は大事にしなきゃいけないしね。
秋月律子
だからっていきなり寝転ばないの、服に皺が出来るわよ。
如月千早
初めて読んだけどけっこう面白いわねこの漫画。映画化もされてるのよね?
ジュリア
だったかな。けど律子が漫画読むとは意外だったよ。
秋月律子
丁寧に扱ってよ、まつりからの借り物なんだから。
如月千早
どうかしら、次の劇場舞台、こういう話をやるってのは。
ジュリア
お、いいかもな。決め台詞もあるし、ピッタリかもだね。
如月千早
そうね、なんかライブ前の掛け声に語感も似てるし。律子、どうかしら?
秋月律子
どこの世界に「利息はトイチでっせぇぇっ!」って叫ぶアイドルがいるのよ…
秋月律子
…はい、買ってきたわ。ジュリアはチーズ、千早はビーフね。
ジュリア
昼飯はハンバーガーか。律子は自炊派だと思ってたんだけどな。
如月千早
家事は案外苦手なのよ。天は二物を与えずってやつかしら。
如月千早
いや、律子は二物以上確実にあるわね。見た目と頭、それにスタイル…くっ。
ジュリア
おいおい元気出せよ、無い物ねだりしたって仕方ないだろ?
ジュリア
それによ。あたしは好きだぜ?その…千早の、スレンダーな身体。
如月千早
ジュリア…
秋月律子
さっさと食べてくれない?
ジュリア
ふう。美味かった、どこぞのチェーン店のよりずっといい味だったよ。
秋月律子
でしょ?私のお気に入りなのよ、歩から教えてもらったお店なんだけどね。
如月千早
そう…ちょっと、妬けるわね。
秋月律子
え?
如月千早
さっきの漫画は徳川さん、そしてこれも舞浜さん。律子、最近同い年の人とばかり親しくして。
如月千早
寂しいわ。何だか律子を遠くに感じる…
秋月律子
千早…
秋月律子
…いや、あなたも最近ジュリアと悪ふざけばかりしてるじゃない。
如月千早
こいつぁ一本取られたわね。
秋月律子
ったく。ほら、あなた達仕事入ってるでしょ、そろそろ帰る!
如月千早
分かってるわよ。でも律子、さっき言った、あなたに距離を感じてたってのは本当だから。
ジュリア
ああ。だからアドバイスしたんだよ、遊びにでも行けってな。
秋月律子
そうだったの…ごめんなさい千早、気を付けるわ。
如月千早
ありがとう。こっちこそ急にごめんなさい、それじゃ。
秋月律子
あ、待って二人とも。忘れ物よ?
ジュリア
え、何だい?別に何も持ってきてはいないけど。
秋月律子
1人972円ね、さっきのハンバーガー。まさか踏み倒すつもりじゃないわよね?
如月千早
一本取られたわ!
(台詞数: 49)