北沢志保
ーーハロウィンのイベントで、仮装した人たちで溢れかえっていた。
北沢志保
何人かで待ち合わせしている人もいるし、身体を揺らしながら練り歩いている人もいる
北沢志保
なんだか街全体が、舞台みたいだ
北沢志保
お互いの変装を見せたり集まっている。浴衣姿の人や西洋風の仮装もしている人と色々だ。
徳川まつり
「はいほー、志保ちゃんお勤めご苦労様なのです。」
北沢志保
「まつりさん…その、ハッピーハロウィン」
北沢志保
ーーまつりさんは、ご機嫌な声で話しかけてきた。ハロウィンをエンジョイしているみたいだが…
北沢志保
何やら見慣れぬ男の人と肩を並んでいる。オシャレな感じな騎士の格好だ…何のキャラだろ?
北沢志保
「まつりさん、その人は?」
徳川まつり
「スケさんの事ですか?まつりを守る騎士さんなのです♪」
徳川まつり
スケさん「これはこれは、姫様のご友人の方ですね…紹介が遅れました。」
徳川まつり
ステルク「私の名は、ステルケンブルグ・クラナッハ…ステルクと呼んでください」
徳川まつり
ステルク「姫様に危険がないよう、護衛を務めさせていただいております。」
北沢志保
ーーキャラ作りにしては、本格的だなと思った。正に姫様に仕える騎士そのものだ。
北沢志保
ーー40代くらいの人かな?普段仕事は、なにをしているんだろ?
北沢志保
まぁ、非日常の舞台で、仕事の話を持ってくるのも野暮な話か…そっとしておこう
徳川まつり
「スケさんは、アーランドと言う場所の騎士さんみたいです?聞いた事ありますか?」
北沢志保
「いえ、知らない所ですね…」
北沢志保
ーーどうでもいいがステルクって名前なのに、スケさんって言うのか?水戸黄門の付き人みたいだ
北沢志保
「あ、名乗り忘れてましたね。私は北沢志保、まつりさんと同じアイドルをしています」
北沢志保
ーー街中で、ミーハーな騒ぎを起こす感じではなさそうだし、名乗っても大丈夫だろう
徳川まつり
ステルク「まつり姫と同じアイドル…?それはこの国での姫君のようなものですかな?」
徳川まつり
「スケさん、浮気はメ…!ですよ」
北沢志保
ーー騎士の人は少し近づいてきて、問いかけてきた。ここまで自分のキャラに徹するとは本格的だな
北沢志保
あの渋さ、少しはプロデューサーさんにも分けて欲しいくらいだ。
徳川まつり
「スケさん、まだ挨拶周りが終わっていないのです。引き続きまつりの護衛をお願いするのですよ」
徳川まつり
ステルク「は…!姫様の仰せのままに…それでは志保さん、さようなら…」
北沢志保
ーーそう言うとまつりさんとステルクさんは、ハロウィンの街に戻っていった。
北沢志保
仮装で街を流すというのは、ある意味で舞台に上がるということだろう。
北沢志保
それは楽しくない訳がない。あの舞台の上での世界を知るとクセになるものだ
北沢志保
「そういえば、あの騎士の人」
北沢志保
「剣の長さは、流石にマナーだと思うけど…」
北沢志保
「大丈夫なのかな…?」
(台詞数: 33)