徳川まつり
まつり警察、参上なのです!事務所の悪い子は取り締まっちゃうのです!
周防桃子
何?いきなり警察って……舞台でそういう役でも来たの?
徳川まつり
はい!桃子ちゃんも取り締まっちゃうのです!
周防桃子
えっ?桃子何も悪い事してないけど……
徳川まつり
そのお弁当、プチトマトと人参が残ってるのです……お残ししたらお母さんが泣きますよ?
周防桃子
ママが桃子のお弁当なんて作る訳無いでしょ?これは春香さんが作ってくれたの!
徳川まつり
ほ?それは失礼したのです……でも、それなら尚更残したらダメなのですよ?
周防桃子
いいの、残してたらその内出さなくなるからね……
徳川まつり
もし桃子ちゃんが誰かに一生懸命作ったお弁当が残されてたらどう思うかな?
周防桃子
そ、それは……
周防桃子
そうだ!まつりさんは好き嫌い無いの?人を注意しといて自分は守らないなんて警察は良くいるよ?
徳川まつり
もちろん、姫に好き嫌いなんて無いのです!
周防桃子
ふーん、じゃあそのマシュマロ食べてくれる?そしたら桃子もお野菜食べるからさ……
徳川まつり
……(真顔でマシュマロを頬張る)
徳川まつり
……(真顔でマシュマロを咀嚼する)
徳川まつり
……ほら?私に好き嫌いなんか無いよ?
周防桃子
ま、まつりさん、すっごい冷や汗かいてるよ?無理しない方が……
徳川まつり
……(真顔でマシュマロを頬張る)
徳川まつり
うえっ……(真顔でマシュマロを咀嚼する)
徳川まつり
うっ……うぷっ……ほら?私に好き嫌いなんか無いよ?だから食べよう?
徳川まつり
……(真顔をマシュマロを頬張ろうとする)
周防桃子
わ、わかった……!お野菜食べるからそんな能面みたいな顔でマシュマロ食べ続けないで!
徳川まつり
……これで桃子ちゃんも好き嫌いの無いレディに一歩近づいたのです!
周防桃子
う、うん……なんでそこまで身を張った事を……
徳川まつり
事務所の正義を守るのがまつり警察の仕事だからなのです!
徳川まつり
ほ?あそこにも悪い子がいるのです……環ちゃん!取り締まりなのです!
大神環
取り締まり……?たまき何かしたっけ?
徳川まつり
今日は読書感想文の宿題をする予定でしたよね?できて無いのに遊んだらダメなのですよ?
大神環
だって勧められた本がすっごい難しくてー……たまきじゃ読みきれないぞ……
徳川まつり
本は人生を豊かにしてくれるのですよ?難しいからって読まないのは人生を損しちゃうのです!
大神環
でもまつりっていつもマンガを読んでるよね?本当に難しい本を読んでるの?
徳川まつり
そうですね……それならまつりも一緒にその本を読むのです!それなら一緒に読んでくれるよね?
大神環
うーん……難しいところを教えてくれるならいいよ!
徳川まつり
そうですね、姫が解説してあげるのです……それで、どんな本なのですか?
大神環
ゆりこに勧められたんだけど、この『ドグラ・マグラ』ってすっごい難しくて……
徳川まつり
……………
徳川まつり
百合子は後でお城の地下の秘密の部屋にご招待するのです。
徳川まつり
えーっと……ドグラ・マグラは環ちゃんにはまだ早いからこの課題図書を読んで行きましょう……
大神環
えっ?これ読まないの?やっぱりまつりも難しい本は読めないんだ……ならたまきだって……
徳川まつり
(真顔で『ドグラ・マグラ』を開く……)
徳川まつり
ほ?……ほ?……ふむふむ……(真顔でページを捲って行く……)
徳川まつり
さ、流石は日本三大奇書……読むと必ず気が狂うと言われただけの事はあるのです……
徳川まつり
……ほっ?……ほっ?……ほー……は、はいほーっ!(ページを捲りながら)
大神環
ま、まつり!?様子がおかしいぞ!大丈夫?
徳川まつり
環ちゃんに本を読んでもらうためならこれくらい……ほ、ほーっ!はいほーっ!……
大神環
わ、わかった!読むから!この課題図書を読むからこれ以上その本読むの止めて!
徳川まつり
はいほーっ!はいほーっ!……環ちゃんが本を読む気になってくれて良かったのはいほーっ!……
周防桃子
だからなんでそこまで体張るんだろう……
徳川まつり
まつり警察、今日もはいほーっ!に事件解決なのですっ!……夢に出そうです……
(台詞数: 49)