音無小鳥
おぉーっと! 負けたーっ! また負けてしまった昴選手ーっ!
永吉昴
くそぉっ!春香や響達が落ちたブレイブ・ウーマン・ロードも、なんとかクリアしてきたのにっ……
音無小鳥
さぁー盛り上がって参りました。本日のイベント「765おしおきスタジアム」最終関門、その名も
音無小鳥
『対決!限定野球拳!』ッ!数々の難所をクリアしてきた昴選手も、ここで脱落してしまうのかー?
音無小鳥
それでは、ここで『限定野球拳』ルールの詳細を振り返っておきましょう。
音無小鳥
このゲームは「ジャンケンをして、負けた方が衣服を脱ぐ」という罰ゲーム形式の“野球拳”です。
音無小鳥
そして何が「限定」かというとズバリ……各「じゃんけんの手」が一枚ずつのカードになっており、
音無小鳥
それぞれ「グー」「チョキ」「パー」「パス」四枚のカードのどれかを出して、じゃんけんをする。
音無小鳥
そして使用したカードは没収され、残った手札で次の対戦をし、服を全部脱がされた方の負け。
音無小鳥
以上が、『対決!限定野球拳』のルールとなっております。
徳川まつり
む～っ、早く三回戦目をやるのです! まつりは、今が波にノっているのですよー?
音無小鳥
ごめんねまつりちゃん。今までのハイライトを説明して、終わりだから……えーと。そういうわけで
音無小鳥
まず二人は四枚のじゃんけんカードを持って勝負しました。まず一戦目!昴ちゃんは「グー」!
徳川まつり
姫は「パー」で勝ったのです!
音無小鳥
そう。そして昴ちゃんは履いていたジーンズを恥ずかしそうに脱ぎ去りました……うっ、鼻血が!
永吉昴
そんで今やった二回戦目……うあぁあぁ!なんでオレは「チョキ」出しちまったんだぁー!
徳川まつり
姫は「グー」で勝ったのです! うふ、ウフフふふ……
音無小鳥
そう。残るはあと二回勝負となりました……ですが! その前に! 昴ちゃん、服をぬぎなさい!
永吉昴
わ、わかってるよ……ほらぁっ!(バサァッ)
音無小鳥
ピヨーっ! ここにきて昴しぇんしゅ上着をっ上着、カッコよく脱ぎッはう!しし心臓の鼓動が…!
徳川まつり
ウふ……ウフフフっ、昴ちゃん。かわいい水着なのです。もう、あと「一枚」だね? ふふっ
永吉昴
くうっ……そうだ。もうオレは【次は裸】だっ! 背水の陣だっ!
音無小鳥
そそそそっ、そーなのです!昴ちゃんは水着あと一枚!三回戦目にして次負けると終わり!
音無小鳥
しかもしかも…カードは互いに残り二枚!昴選手は「パー」と「パス」、まつり選手は「チョキ」と
音無小鳥
「パス」なのです……皆さん、おわかりでしょうか!? 昴ちゃ…選手はもう「勝てない」のです!
永吉昴
小鳥さん、小鳥さん、落ち着いて。まだ「パス」の説明してねーよ。
音無小鳥
ああっと!すいません忘れてました出血多量で……ええと、「パス」はその勝負をスルーできます。
永吉昴
そう。だから今の俺は「パス」と「パー」でなんとか、この場をしのぎきるか……
徳川まつり
姫に負けて「脱ぐ」しかないのですよ? ね? ね～♪
音無小鳥
さあ! というわけで長い前置きはここまでです……最後の、審判の刻は今! 来たれり!!
音無小鳥
せえのっ! あっ、や～きゅうぅ～っ、すぅ～るっ、ならぁ～♪
永吉昴
(クソッ!考えろ、考えるんだオレ!今度こそ冷静に、ちゃんと考えて絶対に……脱がない!)
永吉昴
(四枚の組み合わせで考えられるパターンは4つ……「パス同士」「パスで回避」「パーで回避」と
永吉昴
「パーで負け」しかない……この場合、確率は……ダメだ。完全に1/2か……そうなると……)
徳川まつり
・・・・・・・・・
音無小鳥
(これはもう、心理戦、ね……)
永吉昴
(そう、結局は出すまでに「何を出すか悟られないこと」が重要だ……だけどオレは顔に出やすい)
永吉昴
(心理戦は苦手だ。それならいっそ――)なあ小鳥さん! このカード……シャッフルしてくれ!
音無小鳥
こぉ～ゆ～ぐ～あいっに……え、えっ? あ、は、はい!(シャシャシャッ) こ、これでいいの?
徳川まつり
アウト! セーフ!
永吉昴
(オレはこの、右のヤツを選ぶぜえええぇぇッッッ!)よよいの……おりゃぁーーっ!!
徳川まつり
【チョキ】!!
永吉昴
【パー】!! ぐぅあぁっ! ま、負けた……クソッ、ついてな――あっ、ああっ!?
音無小鳥
な、なななんと! まつり選手っ、手に、手に「カードを持って」います!? こ、これは……
永吉昴
も、もしかしてお前……オレの「投げる瞬間の手の中のカードを確認して、投げ替えた」のか……?
徳川まつり
うフふ……だって、ここまで来て引き分けだなんて、面白くないじゃない……のですね♪
永吉昴
ま、マジかよ……負けたよ。すごいな……いや凄すぎだろ……完敗だ……
永吉昴
＼ワァァアア!!/＼ぬーげ!/＼ぬーげ!/＼ぬーげ!/＼ウォワァァァアア!!/ ちょっ……
音無小鳥
(どうしよう。凄い盛り上がりだけど、実はこれドッキリで、今から二人とも穴に落ちるのよね…)
(台詞数: 49)