ジュリア
見ろよチハ、ディフューザーだぜ。こんな物可憐ぐらいしか持ってないと思ってたんだがな。
如月千早
こっちには何だかよく分からないインテリアが設置してあるわ。噂通りだったわね。
ジュリア
ああ。これが、アタシ達には手の届かない世界。すなわち。
如月千早
女子力…
三浦あずさ
2人ともお茶どうぞ。どうしたの、きょろきょろして?
如月千早
ありがとうございます。いえ、私達とあずささんとの違いを感じてまして。
ジュリア
やっぱなんか、あず姉ってアタシ達とは違う世界の住人って感じするよ。
三浦あずさ
そんなこと無いわ。私だって普段はごろごろしてたりするのよ?
ジュリア
聞いたかチハ。今の「ごろごろ」って発音。
如月千早
ええ。ほんわかした空気の中にかわいらしさを感じたわ、私達ではこうはいかないわね。
三浦あずさ
変な所ほめるのねえ~。
三浦あずさ
まあせっかく来てくれたんだしゆっくりしてって。あ、お茶のおかわりは?
如月千早
いただきます…ねえジュリア、どういう事?何なのよこの領収書「ホストクラブ315」って。
ジュリア
そんなに怒るなって。仕方ないだろ、付き合いだよ付き合い。
如月千早
変わったわね、あなた。昔はこうじゃなかった…
三浦あずさ
急に何?
ジュリア
昼メロごっこだよ。あず姉はこういう雰囲気が良く似合うかと思ってね。
如月千早
夕飯をいただくわけですし、ただでご馳走になるというのも気が引けましたので。
三浦あずさ
食べてくの!?というかそれお礼として受け取っていいのかしら。
ジュリア
仕方ない。チハ、とっておきだ。「崖の上で罪を告白する未亡人」やるぞ。
如月千早
あれはまだ未完成じゃない。けどそうね、それしかないみたいね…
三浦あずさ
分かったわ、もういいから。スキヤキで大丈夫?
ジュリア
マジかよ、やーりぃー!
如月千早
お肉ですよ、お肉!
三浦あずさ
あらあら、2人とも物真似ができるようになったのね。すごいわあ。
ジュリア
…手ごわいな。
如月千早
あずささんですもの。
ジュリア
ご馳走様。いやあ、こんないい肉久しぶりに食べたよ。サンキューあず姉。
三浦あずさ
お粗末さま。はい、デザートのみかんどうぞ。
如月千早
いただきます。けど、どうしてこんなに沢山牛肉買ってたんですか?
ジュリア
そういやそうだな。あず姉1人でこんなに食べるとは思えないし。
三浦あずさ
いいお肉を見つけたから思わず買っちゃってたの。食べてくれて助かったわ。
如月千早
いえ。それが理由ならここまで大量に買ったりはしない。
ジュリア
チハ?
如月千早
そうでしょ?パックじゃなくて量り売りの肉よ、買う量を決められる分だわ。
如月千早
それをこんなに沢山買い込んだ。そこから導き出される結論はすなわち…
ジュリア
お、おい。あず姉、まさかアンタ…!
三浦あずさ
ち、違うってば。別にそんな、一緒に食べる相手がいるとかそんな理由で…
ジュリア
ん、相手って何の話だい。お礼のメンタリストごっこ、お気に召さなかったか?
如月千早
だからやっぱり古かったのよ、ブームはもう過ぎたって言ったのに。
三浦あずさ
あ、ああそういうのなのね。何でもないわ、はあ…
ジュリア
今日は急に押しかけて悪かったね、ありがとうな。
三浦あずさ
どういたしまして。私もあなた達と過ごせて楽しかったわよ。
如月千早
ありがとうございます…ここに来たのも久しぶりでしたけど、本当に差を思い知らされましたよ。
三浦あずさ
まだそんなこと言って。千早ちゃんも素敵な女の子よ?自分らしく振る舞えばそれで充分…
如月千早
…いえ。さっきお手洗いをお借りしたら、脱衣場でこれを発見しまして。
ジュリア
な、なんだこりゃ。これ本当に下着のサイズなのかよ、小物入れか何かの間違いなんじや…
三浦あずさ
何持ってきてるのよ!?
(台詞数: 48)