如月千早
おはようジュリア、いい朝ね。
ジュリア
ああチハ、おはよう。
ジュリア
…後悔してないかい。
如月千早
いいえ。これで良かった。いや、こうなるべきだったのよ私たち。
ジュリア
本当にそう思うのか?
如月千早
ええ。私が望むものはもう手に入らないのだから。
如月千早
だったら、私の事をずっと見てくれる人を愛していたい。そう思ったのよ。
ジュリア
チハ…大切にするぜ?
如月千早
…ええ、ありがとう。
音無小鳥
あの、人がお茶沸かしてる横で何やってるの?
ジュリア
何って朝チュンごっこだよ。ピヨ姉こういうの見るの好きなんだろ?
如月千早
手ぶらで遊びに来たのは申し訳無いと思いまして。即興でやらせてもらいました。
音無小鳥
あっそ。2人ともアドリブ力付いたわね、お姉さん嬉しいわ…
音無小鳥
ま、珍しい物も見られたしありがとうと言っておくわね。お砂糖は幾つ?
ジュリア
んだよ、ノリ悪いな。これでも一生懸命考えたんだぜ?
如月千早
まあいいじゃない。それより音無さん、夕ご飯は何ですか?
ジュリア
何か暖まるモンがいいね、今日は寒いから。
音無小鳥
食べてく気なの!?
如月千早
ええ。プロデューサーが今日から出張でしばらく不在でしょう?それで心配になりまして。
ジュリア
ひとり飯って気楽だけど寂しいモンだからな。その辺、あたし達もよくわかるよ。
如月千早
分かる。私もたまに家で理由も無く涙が出そうになる時があるわ。
ジュリア
馬鹿野郎、何やってんだ。そんな時の為にあたしがいるんだろうが!
如月千早
ジュリア…
音無小鳥
はいはい、そういうのもういいから。じゃ、お鍋でもする?
ジュリア
聞いたかチハ、鍋だってよ。やったな、はいたーっち!
如月千早
イェイ!
音無小鳥
女子高生らしくはしゃげるようにもなれたのね、お姉さん嬉しいわ…
音無小鳥
よし、と。材料はこんな物ね。あとは野菜切って、出汁作って。
如月千早
何かお手伝いする事はありますか?
音無小鳥
これぐらいの量なら1人で大丈夫よ、座ってて。後で配膳の手伝いを頼むわね。
如月千早
そうですか。すみません、急に押し掛けて来てわがままばかり言ってしまって。
音無小鳥
たまにはいいわよ、こういうのも。とりあえず向こう片付けておいて?
如月千早
はい、分かりました。ジュリア、行きましょ?
ジュリア
(な、なあチハ。いいだろ?あたしはもう…)
如月千早
(駄目よジュリア、こんな時に。音無さんが向こうにいるのよ?)
音無小鳥
今度は何よ!?
ジュリア
新婚さんごっこだよ。
如月千早
ご馳走になるわけですし、さっきのだけじゃ足りないかな、と。
音無小鳥
あっそ。とりあえず下ごしらえ終わったから、テーブルの上片付けてちょうだい…
ジュリア
ふう。食った食った、ご馳走様。ありがとなピヨ姉。
音無小鳥
お粗末さまでした。お皿洗ってくるわね、テレビでも見てて。
如月千早
すみません、何から何まで。
ジュリア
さすがにちょっと悪い気するな…ん、電話か。取ってやるかな、家電ならいいだろ。もしもし?
音無小鳥
…お皿洗いおしまい、と。あ、さっきの電話何だった?
ジュリア
さっきホテルに入りました、久しぶりに1人で寂しく夕飯食べてます。
如月千早
なるべく早く帰れるように頑張りますから、待ってて下さいね?愛してます。
音無小鳥
もうそういうのいいから。電話何だったのよ。
ジュリア
プロデューサーからの伝言だよ。電話取ったらいきなり言われたぜ。
如月千早
愛されてますね。いい事ではありますけど。
音無小鳥
……
(台詞数: 50)