大神環
あ、おきゃくさんだ。いらっしゃーい!
大神環
じゃ、なかった。ええっと、いらっしゃいませ。それとも、おかえりなさい…?
如月千早
…
北沢志保
…
如月千早
(尊いわね。)
北沢志保
(でしょう?これが環ですよ。)
如月千早
(この目で確かめるまで半信半疑だった事、謝るわ。あなたの言う通りだったわね。)
北沢志保
(分かってくれれば良いんですよ。環は…)
如月千早
(可愛い。)
大神環
おじさん、にゅうかが来たぞ。たまき、店だしやるね!
大神環
えっと。おべんとうは日づけの古いほうから前にだしてならべて、ジュースはうしろから…
如月千早
(頑張ってるわね。)
北沢志保
(背を伸ばして届かない棚に一生懸命入れようとする。健気です。)
大神環
あ、いらっしゃいませー。ありがとうございます。ジュースにパンにざっし。
大神環
はい、ぜんぶで…え、電気だいのしはらいも?ええっと。お、おじさ~ん…
如月千早
(たまに見かける光景だわ。客として体験するとイラッとさせられるけど。)
北沢志保
(困ってる環も可愛い。違いますか?)
如月千早
(その通りね。あ、どうやらやり方が分かったみたいだわ。)
大神環
お、お待たせしました。ぜんぶで876円です。はい、ありがとうございました…
大神環
つぎのおきゃく様どうぞ~え。ごめんなさい、それは売ってないんだぞ…
如月千早
(志保、聞いた?あの男、煙草が無いかって。環に。よりによって環に!)
北沢志保
(落ち着いて下さい千早さん、煙草を扱うコンビニは珍しくありません。)
如月千早
(だからってあの男、そんな害のある物を。万一環が興味を持ったらどうするつもりなのよ!?)
北沢志保
(あの子はそんな道を踏み外すような真似は絶対にしません。信じましょう、環を。)
如月千早
(そうね…ごめんなさい、つい取り乱したわ。)
北沢志保
(気持ちは分かるつもりです、私も最初はそうでしたから。)
北沢志保
(ですが、アルバイトをしているのは環なんです。私達ではないんですよ?)
如月千早
(そうね…ありがとう。もう大丈夫だから。)
北沢志保
(分かってもらえて何よりです。あ、男が諦めて帰っていきますよ?)
大神環
ごめんなさい、またおこしください…
如月千早
(環になんて顔させるのよ。バーカバーカ、二度とくんな!)
北沢志保
(千早さん!)
大神環
お待たせしました。おべんとうはあたためますか?
如月千早
(…志保。これはもしかしたら、言ってはいけない事なのかもしれない。けどね。)
北沢志保
(何ですか?)
如月千早
(思ってしまったのよ。温めるのならレンジではなくて、環の体温で…)
北沢志保
(駄目です、千早さん!その道は危険過ぎます、戻ってこれなくなりますよ!)
如月千早
(え、ええっと。これでいいの?なんて恥ずかしがりながら、制服のボタンを開いて…)
北沢志保
(千早さん!しっかりして下さい、そういうのは小鳥さんだけで沢山です!)
如月千早
(…はっ。ごめんなさい志保、ついやってしまったわ。)
北沢志保
(気持ちは分かります。ですが、それだけはやってはいけません。)
北沢志保
(私達はこうしてただじっと、環の働きぶりを見守る。それ以上を望んではいけないんです。)
如月千早
(そうだったわね…ごめんなさい志保、あなたが居てくれて良かったわ。)
北沢志保
(どういたしまして。私も環を見守る仲間が増えて嬉しいですよ。)
如月千早
(ありがとう。これからもよろしくね?あ、おでんを頼むお客様だわ。)
如月千早
(今日のだし汁には自信があるわ。環、しっかり注いであげるのよ?)
大神環
お待たせしました。はい、ぜんぶで346円です。ありがとうございます、またおこしください…
大神環
…
大神環
……なあ、おやぶん。
大神環
しほとちはや、ずうっといるんだぞ。どうしてなんにも買わないんだ?
(台詞数: 50)