箱崎星梨花
後日、わたしは桃子ちゃんにちゃんとその子を紹介してあげました。
箱崎星梨花
初めは少し警戒気味の桃子ちゃんだったけれど、すぐにその子と打ち解けて…
箱崎星梨花
二人はとっても仲良しさんになってくれました。
箱崎星梨花
最近、事務所に来ると、わたしをそっちのけでその子のところに行っちゃうこともあるけれど…
箱崎星梨花
とても楽しそうな桃子ちゃんを見て、幸せそうな桃子ちゃんを見る事ができて…
箱崎星梨花
わたしは嬉しいです。でも、わたしの相手もしてほしいです。
箱崎星梨花
寂しいし、とってもムカつきます。これがしっとしんっていうものなんでしょうか?
中谷育
「ねーねー、星梨花ちゃん!」
箱崎星梨花
「はい!?」
箱崎星梨花
考え事をしていたので、突然話を振られてちょっと困惑しています。
中谷育
「ちょっと聞きたい事があるんだー」
箱崎星梨花
「はい、なんでしょうか?」
中谷育
「えっと…うわさ話がわたしの耳に入ったんだけどね~」
箱崎星梨花
「なんの話ですか?」
中谷育
「だからうわさ話だってば!」
箱崎星梨花
「えっと…はい?」
周防桃子
「もー、じれったい!桃子が聞くからいいよ!!」
箱崎星梨花
痺れを切らしたのか、若干ふくれっ面の桃子ちゃんが少し声を荒げました。
周防桃子
「星梨花の家にテレビが来るって聞いたんだけど、ほんとなの?」
箱崎星梨花
「ああ、そのことですか、たしかに本当の事です」
中谷育
「わー、すごーい!!いいなー!!星梨花ちゃんの密着取材に来るの!?」
箱崎星梨花
「えっと…そうだと良いんですけど…残念ながら違います」
中谷育
「えー、そうなの?それじゃあ何?」
箱崎星梨花
「パパに関係する取材みたいです」
箱崎星梨花
「お金持ちのお家にお邪魔させてもらうテレビみたいです!」
周防桃子
「あ、桃子それ知ってる。富豪の生活を疑似体験するテレビ番組だよね」
箱崎星梨花
「そうなんですか?」
中谷育
「わたし、ぎじ体験より、実際に体験したいよ」
箱崎星梨花
「えっと、ちなみに家族の紹介をする時間もあるみたいなんですよ!」
箱崎星梨花
「だから、桃子ちゃんの紹介も…」
周防桃子
「やめて、そういうのいらないから」
周防桃子
「それに、桃子、星梨花の家族じゃないし…」
周防桃子
「紹介なんていらないよ」
箱崎星梨花
「でも、桃子ちゃんはいまわたしの家にいるから…」
箱崎星梨花
「だから、ちゃんと紹介しないと…だって、桃子ちゃんは家族みたいなも…」
周防桃子
「やめてってば!!」
周防桃子
「そういうの迷惑だから!」
箱崎星梨花
「そ、そうですか、なんかごめんなさい…」
周防桃子
「別に…」
箱崎星梨花
「あのっ…」
周防桃子
「桃子、その日は育の家に泊めてもらうから!」
中谷育
「えっ!急だよ」
周防桃子
「急じゃないよ、まだ日にちあるし、いま言ったもん」
中谷育
「そうだけど…星梨花ちゃん、いいの?」
箱崎星梨花
「えへへ…仕方ないので…わたしが悪いですし」
周防桃子
「桃子、レッスンあるからそろそろ行くね」
箱崎星梨花
「桃子ちゃんっ…待って…」
周防桃子
ぷいっ…
箱崎星梨花
「行っちゃいました…」
中谷育
「なんかちょっと気まずい感じだね…」
(台詞数: 50)