七尾百合子
\3.2.1……アクション!/
箱崎星梨花
こちらが最初の謎がある部屋でーす。\ガチャ!/
永吉昴
お、待ってたぜ、百合子!
七尾百合子
え……昴さん?
箱崎星梨花
はい。最初の謎を提供してくれるのは昴さんです!
永吉昴
なんだよ、オレじゃダメなのか?
七尾百合子
いえ、なんというか、謎解きとか興味なさそうだったので、つい。
永吉昴
あ、言ったな。じゃあ、オレが出す謎を解いてみろよ!
箱崎星梨花
それじゃあ、昴さんお願いしますね。
永吉昴
おう!これはある中学校の野球部の話なんだけど、ある日、部室で部員が倒れていたんだ。
永吉昴
でも、そいつが部室に入ってから、誰かが出たところを見たやつはいなかったんだ。
七尾百合子
なにか、手がかりはないんですか?
永吉昴
ある。一つはそいつが部室にいる間、姿が見えない部員が3人いたこと。
永吉昴
そして、倒されたやつの手元に落書きが残っていたこと。
七尾百合子
落書き……ダイイングメッセージですね!なんと書かれていたんですか!?
永吉昴
三つの数字と横棒が書かれていたんだ。「6ー4ー3」ってな。
箱崎星梨花
6ー4ー3……なんでしょう?
永吉昴
みんな数学だって思ったんだけど、野球部の部員は数学が苦手で訳が分かんなかったらしい。
七尾百合子
その場にいなかった3人はどんな方なんですか。
永吉昴
1人目は一ノ瀬歩。チームのエースだ。
永吉昴
2人目は武藤悠平。ショートで四番。打線の要だ。
永吉昴
3人目は花京院ノリアキ。ひかえ目だが、チームの和を保とうとする気持ちは誰よりも強い。
箱崎星梨花
うーん、みなさん普通の人みたいですね。
永吉昴
どうだ、百合子!わかんないだろう!
七尾百合子
(6ー4ー3……答えはー1だけど……でも……)
箱崎星梨花
えへへ、分かっちゃったかもです。6ー4ー3はー1だから……
永吉昴
いや、星梨花が答えちゃダメだろ!
七尾百合子
(ううん……昴さんの話を聞く限り、野球部員は……。そっか、野球部員!)
七尾百合子
分かりました!名探偵推理完了です!
永吉昴
おっ、じゃあ、犯人は誰だ。
七尾百合子
犯人は武藤悠平さんです。
箱崎星梨花
え?一ノ瀬歩さんじゃないんですか?ダイイングメッセージが指しているのに
七尾百合子
昴さんは、野球部はみんな数学が苦手って言ってたからね。倒された人も苦手だったはず。
七尾百合子
だからアレは数式じゃないの。昴さん、野球では確かポジションを数字で言い表しますよね。
箱崎星梨花
そうなんですか?昴さん、6と4と3は何を示すんですか?
永吉昴
6はショート、4はセカンド、3はファーストだ。
七尾百合子
そして、その3つの順にアウトを取ることを6ー4ー3と書きますよね。
七尾百合子
そして、これを日本語に直すと……遊併打!
箱崎星梨花
ゆうへいだ?……あっ!
七尾百合子
そう、6ー4ー3は悠平さんの名前を表していたんです!
永吉昴
正解だ!さっすが百合子だな!はい、この中にキーワードが入ってるぜ。
七尾百合子
ありがとうございます!えーっと……なんですかこれ?
箱崎星梨花
「六 せ、し」?
永吉昴
え?なんだそれ。オレが聞いたキーワードは……。ああ、裏に書いてあるそれだよ。
七尾百合子
「は」ですか。じゃあ、この「六 せ、し」っていうのは?
永吉昴
ミスプリじゃねぇか?まぁ、クリアできたんだから次の謎に行ってこいよ。
箱崎星梨花
そうですね!百合子さん、次もがんばりましょう!
七尾百合子
そ、そうだね。少し引っかかるけど……
永吉昴
百合子、次もがんばってこいよな。ドラマ、楽しみにしているから!
七尾百合子
はい、昴さん!任せてください!
(台詞数: 50)