箱崎星梨花
……では、スバルさんにもこのコの事をお話ししますね。
箱崎星梨花
まずほしぐもちゃんの……ポケモンとしての名前は、コスモッグといいます。
永吉昴
コスモッグ……うーん、聞いたことないな。
箱崎星梨花
そうだと思います。コスモッグは、遠いところからやってきた珍しいポケモンなのです。
箱崎星梨花
ほしぐもちゃん『ぴゅう!』
箱崎星梨花
普段は、このようにわたしのバッグの中にいます。よく出てきてしまいますが……
永吉昴
そっか、トレーナーじゃないから、セリカはモンスターボールを持ってないんだな。
永吉昴
(そういや、オレもアシマリの分しかもらってないな…仲間増やしてみたい気もするけど)
箱崎星梨花
はい……でもほしぐもちゃんは、不思議な力を秘めていまして、何度も助けてもらっています。
永吉昴
不思議な力……あの吊り橋の時か!あれって何だったんだ?ほしぐもちゃんの技なのか?
箱崎星梨花
それが、わたしにもわからないのです。技ではないらしいのですが……ただ、あまりその力を使うと
箱崎星梨花
動けなくなってしまうのです。以前、吊り橋のときより大きな力を使ったことがあって……
箱崎星梨花
そのあとはしばらく、ほしぐもちゃんは動けませんでした。そのときはわたしを守ってくれたようで
箱崎星梨花
吊り橋のときも、スバルさんを守ろうとしたのではないかと思います……。
永吉昴
なるほどな……でも、あんま制御はできないって感じだよな。吊り橋壊しちゃったし。
箱崎星梨花
そうなのです。でもその制御できない不思議な力を、必要としてる人もいて……
箱崎星梨花
だから、博士やアズサさん、信頼できる人にだけ、コスモッグの事を教えています。
箱崎星梨花
ですので……吊り橋での力のことは、二人だけの秘密ということで、改めてよろしくおねがいします
永吉昴
……あぁ、わかったよ。でも、セリカはなんでそんなコスモッグを連れてるんだ?
箱崎星梨花
それは……ほしぐもちゃんのことを調べているのです。どういうポケモンで、どこから来たのかを。
箱崎星梨花
ある時に、わたしのことを守ってくれた、大切なコなので……少しでも、知りたいのです。
永吉昴
なるほどなー。何の情報も無いポケモンのためにいろいろ動くなんて、スゲーなセリカは!
箱崎星梨花
スゲー、ですか……?わたしなんて、ほしぐもちゃんやスバルさんに守ってもらってばかりで……
永吉昴
いやいや、博士の助手になる時点でスゲーって!普通の女の子ひとりでできることじゃないよな!
箱崎星梨花
あっ、いえ、そんな褒められることでは……
箱崎星梨花
あっ、いえ、そんな褒められることでは……あっ、女の子……
箱崎星梨花
あ、あのスバルさん?ほしぐもちゃんの話は終わりなんですが、もうひとつお話があって……
永吉昴
ん?なんの話だ?
箱崎星梨花
はい、あのですね……えーっと……その、わたし……実は……
箱崎星梨花
はい、あのですね……えーっと……その、わたし……実は……ご、ごめんなさい!
永吉昴
えっ!?な、なに?なんで謝んの?
箱崎星梨花
わ、わたし……スバルさんを初めて見たとき、男の人だと思ってました!ごめんなさい!
永吉昴
……え?お、おとこ!?
箱崎星梨花
自分のこと、オレって言ってましたし、石を投げてオニスズメさんを撃退したりしていたので……
箱崎星梨花
小柄で可愛らしい声をされてるな、とは思いましたが、男の子なんだって思って……必要以上に
箱崎星梨花
警戒してしまいましたし、何よりすごく失礼でしたよね……ご、ごめんなさい!
箱崎星梨花
ほしぐもちゃん『ぴゅい?』
永吉昴
……
永吉昴
……そんなこと気にしてたのかよセリカ!昔からよく言われてたんだ、謝ることじゃねぇって。
永吉昴
むしろ、ヘンな気を使わせちゃって悪かったな。謝るのにも勇気いっただろ?
永吉昴
さぁ、博士の所行こうぜセリカ!オレに用って何だろーなー?ワクワクするぜ!
箱崎星梨花
スバルさん……ありがとうございます……ではいきましょう!
永吉昴
うし、じゃあオレは草むらから行こっかなー。アシマリの特訓にもなるしな……
永吉昴
(……まぁ、さすがに最近は無かったけどな。やっぱり女の子らしくないよな、オレ)
永吉昴
(似合わない、と思うんだけど……女の子らしくなりたい、とも思っちゃうんだよな、最近)
永吉昴
(何か、変わるきっかけがあれば……そんなの待ってるだけじゃ、ダメなんだろうけど……)
永吉昴
(キシャー!)……って、野性のヤングースが出てきた!よしっ、出番だぜ、アシマ……
永吉昴
い、いきましょう!アシマリ!わたしたちの力、見せつけるのよっ!(ボンッ)……
永吉昴
……
永吉昴
……く、くううぅぅぅ……ダ、ダメだ……ハズっ…………(あしゃ?)
(台詞数: 50)