周防桃子
あはあーんー♪
如月千早
ストップ。
周防桃子
なんで!今桃子の生涯のベストアクトだったのに!
如月千早
あはあーんー♪
如月千早
って何?どうしてそう歌ったの。
周防桃子
だって歌詞の所にそう書いてあるじゃん!発音的にはあはあーんーでしょ!
如月千早
あなた寝る時にぜっとぜっとぜっとって言う人見た事ある?
百瀬莉緒
ちょっと聞いてないわよこの雨。
周防桃子
あ、おはよう。寒中水泳?
如月千早
おはようございます。タオル持ってきますね。
百瀬莉緒
ちょっとここで全裸になって良い?
如月千早
そんなに濡れたんですか?
百瀬莉緒
そうなのよ!私が出た途端いきなり降ってきたのよ。
周防桃子
あ、もしかして。
如月千早
どうしたの?
周防桃子
雨降ってる日にこの三人が集まるんじゃなくて単に莉緒さんが雨女なだけ?
百瀬莉緒
可能性あるわね。もう洗うの面倒くさいし服着るのやめようかしら。
周防桃子
一人の時にだらしなくなったら女として終わりだってこのみお姉さんが言ってた。
百瀬莉緒
言いそう。他人にはそう言いそう。
周防桃子
小鳥さんに効いてた。
如月千早
私にも効いているのだけど。
百瀬莉緒
あら意外。千早ちゃんもそういうとこあるんだ。
周防桃子
ねえ、本とか大丈夫だった?
百瀬莉緒
本?
如月千早
確かにいつも持ってきてましたね。
百瀬莉緒
あー、そんな時代もあった……けど最近持ってきてないのよね。読む時間なくて。
周防桃子
最近忙しいもんね。
如月千早
そうだ、寒いでしょうから何か淹れましょう。お湯で良いですか?
周防桃子
とうとう自分で言い始めた。
百瀬莉緒
根に持ち過ぎじゃない?
如月千早
でも真面目な話、教えてもらったので少しは上手くなったかと。
如月千早
ちゃんとココアやコーヒーの味がすると思います。
周防桃子
そもそもどんなに薄くてもコーヒー入れたらコーヒーの味はするはずだけど。
百瀬莉緒
そうよ。何でお湯本来の味を感じなきゃならないのよ。初めて気づいたわよお湯の味。
周防桃子
ちなみに誰に聞いたの?
如月千早
その……ジュリアに。
百瀬莉緒
んふっ、別にコーヒー淹れるの上手い人とかじゃないじゃない。
周防桃子
家庭的っぽい人には逆に聞きにくかったんだね。
如月千早
出来ました!
百瀬莉緒
うむ、いただきます。
周防桃子
うわ、美味しい!
周防桃子
うわ、美味しい!っていうかこう言うのに美味しいも何もない気がするけどちゃんと味がある!
百瀬莉緒
味があるって何かしら。哲学かしら。
如月千早
この前練習した時の作り置きがまだあったので。
百瀬莉緒
それはまた褒めにくいわね。
如月千早
淹れたのは萩原さん。
周防桃子
途中までさも自分で作ったって風だったよね。莉緒さんもちゃんとツッコんでよ。
周防桃子
あれ、莉緒さんぼーっとしてどうしたの風邪ひいた?
百瀬莉緒
……いーや。
百瀬莉緒
……いーや。やっぱいいなって。
(台詞数: 50)