箱崎星梨花
「プロデューサーさん」
箱崎星梨花
「今夜は星が綺麗ですね!」
箱崎星梨花
わたしの投げ掛けに貴方はそうだねと微笑み返す。
箱崎星梨花
その眼差しは温かいけれど、その眼差しは、父のそれと同じであるとわたしは思いしらされる。
箱崎星梨花
見守るのが貴方の役目。
箱崎星梨花
導くのが貴方の役目。
箱崎星梨花
けれど、大きくなっても貴方はわたしの手を引いてくれるでしょうか?
箱崎星梨花
たぶん、それはないと思いました。
箱崎星梨花
成長するのがわたしの役目。
箱崎星梨花
キラキラするのがわたしの役目。
箱崎星梨花
だけど、わたしは成長したくないなと思いました。
箱崎星梨花
このままずっと、歳を取ることもなく、この瞬間が永久に続けばいいなと思います。
箱崎星梨花
それが叶うはずもない夢物語なのはわかっています。
箱崎星梨花
わかっているから、いまこの瞬間、わたしは嬉しくて、悲しくて、嬉しくて…
箱崎星梨花
胸がキュッと締め付けられているんでしょうね。
箱崎星梨花
涙を堪えて、笑顔をつくって、差し伸べられた貴方の手を握りしめます。
箱崎星梨花
この想いは打ち明けずに、この想いをひた隠しにして…
箱崎星梨花
この想いを、今夜はいつかの思い出に昇華させる為に…
箱崎星梨花
門限がやってくるまでは、貴方を独占したいと思います。
箱崎星梨花
貴方の優しい両手から伝わってくるその熱は、温かくて、貴方への想いを増長させます。
箱崎星梨花
貴方がプロデューサーさんでよかった。
箱崎星梨花
今は打ち明けられないけれど、いつかは打ち明けられる日が来るのでしょうか?
箱崎星梨花
その時はきっと、貴方のとなりには違う誰かがいるんでしょうね。
箱崎星梨花
「プロデューサーさん」
箱崎星梨花
「明日からも、改めてよろしくおねがいします!」
箱崎星梨花
「あの…」
箱崎星梨花
「もうちょっとこのまま手を握ってもらってもいいですか?」
(台詞数: 27)