黒井社長
私は少女の家に居候することになった。
黒井社長
どうやらこの辺りは特殊な作りになってるらしく外からは見つけづらいみたいだ。
黒井社長
だからなのかこの街には活気があるように思えた。
箱崎星梨花
???:えへへ、今日からここで過ごしてください。私、一人ぼっちで心細かったんです。
黒井社長
本当に不思議な少女だ。
黒井社長
私がお尋ね者だっていうのに快く家に招いてくれた。
箱崎星梨花
???:あ、自己紹介がまだでしたね。私、『リーナ』と申します。あなたは?
黒井社長
………。
黒井社長
どうしてだろう……。この子には隠し事をしても無駄な気がする。
黒井社長
???:私に…名前はない。ただ、戦場の狂戦士とだけ呼ばれていた。聞いたことはあるだろう?
箱崎星梨花
リーナ:あ、ごめんなさい。私、あまり外のことは詳しくないので…。
黒井社長
???:私はお尋ね者だ。ここにいたら君まで被害にあうぞ。
箱崎星梨花
リーナ:お尋ね者……何ですか?
箱崎星梨花
リーナ:でも…あなたからはそんな雰囲気が感じられませんが…?
黒井社長
???:……一つ聞いてもいい?
箱崎星梨花
リーナ:はい、何でしょうか?
黒井社長
???:リーナちゃんは…
箱崎星梨花
リーナ:あ、リーナでいいですよ。
黒井社長
???:そうか、ではリーナはどうして私を助けたんだ。
箱崎星梨花
リーナ:そうですね……
箱崎星梨花
リーナ:なんででしょうか?
黒井社長
???:私に聞かれてもな…
箱崎星梨花
リーナ:なんだかほっておけなかったんですよ。あなたを見ていると助けなくちゃってなって。
箱崎星梨花
リーナ:不思議ですよね。
黒井社長
???:本当に不思議だよ。君はまだ小さいのに、何かあったらどうしたのさ。
箱崎星梨花
リーナ:あの…私ってそんなに小さく見えますか?これでも20歳なんですけど…。
黒井社長
???:20歳!?これは失礼した。私の一つ下でしたか。
箱崎星梨花
それにしてもお尋ね者ってことは、お顔も他の人に見つかったら危ないんですよね?
黒井社長
???:まぁそうだね。戦場にいた奴らは大体知っていると思う。
箱崎星梨花
リーナ;だったらそのお顔を変えませんか!?それだったら見つかることもないですし。
黒井社長
???:そんなことできるのか?
箱崎星梨花
リーナ:えへへ、これでも私、何か物を作るのは得意なんですよ。
箱崎星梨花
リーナ:ちょっと待ってくださいね。え~っと……たしか…この辺に……
箱崎星梨花
リーナ:ありました!これを付けてもらえますか?
黒井社長
???:これを?……わかった。
箱崎星梨花
リーナ:ちょっと失礼しますね……えい!
黒井社長
???:ぐっ…あぁああああああああ!!!!
箱崎星梨花
リーナ:ちょっとビリビリしますけど、すぐに終わりますから。
黒井社長
???:(シュー)はぁ…はぁ…はぁ…
箱崎星梨花
リーナ:えへへ、これであなたはもうお尋ね者じゃないですね。
黒井社長
???:(鏡を見る)これは…私なのか?
箱崎星梨花
リーナ:やっぱりあなたはそのお顔が似合いますね。
箱崎星梨花
リーナ:そうだ。お名前も変えないといけませんね?……えっと…。
箱崎星梨花
リーナ:『ミーナ』!ミーナなんてどうですか!?
黒井社長
???:ミーナ…?いい名前だな。私が貰ってもいいのか?
箱崎星梨花
リーナ:いいんですよ。是非貰ってください。
箱崎星梨花
リーナ:ミーナとリーナ…。えへへ、なんだか姉妹みたいですね。
黒井社長
ミーナ:そうだな…。
黒井社長
私は決めた。この少女…リーナのことを…
黒井社長
私の命に代えても守ってみせると…
(台詞数: 50)