シアター組をRPGの世界に…(志保編)
BGM
恋花
脚本家
ちゃん@春の日
投稿日時
2016-06-29 20:18:18

脚本家コメント
元ネタ[#RTした人をRPGでどんな役職でどんな設定があるかを考える]
志保編エンディング
北沢志保
職業:騎士見習い(没落貴族)→黒騎士
愛用武器:細剣
行動動機:亡き父の名誉回復、家の再興
よければこちらも併せて見てください
http://imas.greeーapps.net/app/index.php/short_story/info/uid/800000000000051360/seq/439
次はどのアイドルになるかな?
こうご期待ください

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七尾百合子
帝国の崩御から半年後…
七尾百合子
見事に再建した箱崎王国の城下にて星梨花の戴冠式が行われる。
七尾百合子
星梨花の傍らに志保の姿はなく…
七尾百合子
代わりにその場には弟の姿が…
七尾百合子
戴冠の後、王女の口から傍らにいる者は黒騎士のご子息であることが民衆に告げられる。
七尾百合子
一度、不名誉の騎士の象徴とされた黒騎士、その子倅の登場に会場はざわつく。
七尾百合子
心無い言葉も飛び交う中、志保の弟は堂々と胸を張り、民衆に一礼をする。
七尾百合子
そして新たに誕生した王女の前で片膝をつき、その頭を垂れる。
箱崎星梨花
「顔をあげてください」
七尾百合子
顔をあげる彼の表情から不安を読み取ったのか、星梨花は優しく微笑んで見せる。
箱崎星梨花
「この国にはかつて、真の英雄がいました」
箱崎星梨花
「この国にはかつて、王家に…」
箱崎星梨花
「いえ、この国に暮らす全ての民に…」
箱崎星梨花
「兄弟たちにっ…」
箱崎星梨花
「わたしたちという一つの家に忠節を尽くした騎士がいました」
箱崎星梨花
「どんなに汚名を被ろうとも、この国の為…」
箱崎星梨花
「わたしたちの為に忠道を貫いたその姿勢は…」
箱崎星梨花
「最高の栄誉に値します」
箱崎星梨花
「わたしは心の底から誇りに思います」
箱崎星梨花
「そんな父と…そんなお姉さんの栄誉に恥じぬようなあなたのご活躍、期待していますよ」
七尾百合子
まだ若すぎる黒騎士が零れ涙を拭いながら頷く。
七尾百合子
すると会場は大歓声と拍手に包まれる。
七尾百合子
そこで場面は一度暗転し切り替わります。
七尾百合子
とある英雄の墓前に、黒のローブを纏った旅人が一輪の花を持って立っている場面へと…
七尾百合子
通りかかった墓守に声を掛けられ、その旅人がフードをあげて顔を晒すと…
七尾百合子
「ああ、またあんたかい、ゆっくりしていきなさい」
七尾百合子
少女は墓守に一礼をしてから、墓標と再び向かい合う。
七尾百合子
憑き物の取れたような、そんな穏やかな、そして少し寂しそうな表情を浮かべ…
七尾百合子
懺悔とも取れるような、告白をし始める。
北沢志保
「私、全てを失ったの…」
北沢志保
「国も…」
北沢志保
「家族も…」
北沢志保
「友も…」
北沢志保
「名誉も…」
北沢志保
「大切なもの…」
北沢志保
「自らの選択で、全て手放してた」
北沢志保
「気付いてからじゃ、遅くて」
北沢志保
「ひとつも守れやしなかった…」
北沢志保
「でも…」
北沢志保
「やっと…」
北沢志保
「あなたの大切なモノだけは…」
北沢志保
「やっと…取り戻せた」
七尾百合子
英雄の墓標に一輪の花を贈って…
七尾百合子
少女は両膝をついて、両の手を合わせて墓前に祈りを捧げる。
七尾百合子
祈りを捧げる少女の傍らに、一匹の黒猫が寄り添い…
七尾百合子
彼女に赦しを与えるかのように、救いを与えるかのように、ニャーと鳴く。

(台詞数: 46)