七尾百合子
北沢志保は黒井帝国によって侵略され、滅ぼされた箱崎王国の名家出身…。
七尾百合子
彼女の父は知勇と武勇の両方を兼ね備えた歴代屈指の英雄であった。
七尾百合子
黒猫を模した家紋を使用していたことから民からは黒騎士様と呼ばれ親しまれていた…。
七尾百合子
一方的に侵略を推し進めてきた黒井帝国を一時は撃退していたが…
七尾百合子
王国の領土安堵を条件に呼ばれ赴いた和平調停の場で騙し討ちにあい暗殺されてしまう。
七尾百合子
誠の忠臣であったにも関わらず、帝国側から不忠者と称され晒首にされた…
七尾百合子
更には帝国側へ寝返ろうとしたという噂を流され、民からは不名誉の騎士の象徴とされてしまう。
七尾百合子
名家の権威は地の果てにまで失墜し王国の滅亡に伴い残された彼女達は没落貴族へと身を落とした。
七尾百合子
当時、何の擁護もしてくれなかった箱崎王家の事を彼女は憎んでいる。
七尾百合子
病弱な弟に代わり、家督を継ぎ、落ちぶれた家の再興…
七尾百合子
そして忠節を尽くした真の英雄である父の名誉回復の為に騎士を目指す。
七尾百合子
父の忘れ形見である喋る黒猫ゴシュピィを付き従え…
七尾百合子
帝国の騎士見習いとなり、時同じく騎士見習いになった主人公に出会う。
七尾百合子
主人公とは見解の相違もあり度々痴話喧嘩のような口論を繰り広げるが…
七尾百合子
序盤からいる頼もしい仲間である。
七尾百合子
主人公が亡国箱崎王国のお姫様を保護した時には本人を目の前に箱崎王家への憎しみを口にするが…
箱崎星梨花
「王国が再興した時にはまた、わたしの近くで支えてくれませんか?」
箱崎星梨花
「かつてのわたしの父とあなたの父の関係のように…」
七尾百合子
お姫様の真直ぐな言葉に、見習い騎士ながら、志保は膝をついて忠誠を誓っている。
七尾百合子
二部以降、とある功績を立て、帝国から志保は亡き父と同じ『黒騎士』へと任命される。
七尾百合子
二部の終盤、帝国へ利用されるだけ利用され裏切られた主人公と姫一行が帝国から逃亡する際には…
七尾百合子
彼女だけは同行せず、寧ろ最大の敵となり、黒騎士として主人公一行の前に現れる。
七尾百合子
主人公の問いかけに応えることなく、彼女は哀しき、重いその刃を突きつけてくる。
七尾百合子
その光景を見るのを我慢できなくなったゴシュピィが口を開き、弟が人質に取られている事を知る…
北沢志保
「そんなの関係ないわよ、これが私の選んだ道」
北沢志保
「あなたたちを倒し、父の名誉を回復する!」
北沢志保
「この光景こそが…父が辿り着けなかった…誉れ」
北沢志保
「父が最期には遂げられなかった、貫けなかった騎士道!!」
北沢志保
「私はね…昔からあなたが嫌いだったわ、だからきなさい」
北沢志保
「この先にある未来に辿り着きたいのなら、私と剣を交え、その志を見せなさい!」
七尾百合子
この台詞と共に、主人公と志保、二人だけの哀しい最期の戦闘が始まる。
七尾百合子
戦闘に勝利をすると、ムービーが始まり、細剣を杖替わりに膝をつく彼女の姿が画面に映る。
北沢志保
「はぁはぁ…どうやら私の志では及ばないみたいね…」
北沢志保
「さぁ…私に止めを刺しなさい…」
七尾百合子
首を横に振り、こんなのもう無意味だ一緒に行こう…と説得する主人公…
七尾百合子
しかし彼女の意志は固く、差し伸べられたその手を振り払う。
北沢志保
「私は騎士よ、帝国の騎士、帝国に忠誠を誓った黒騎士」
北沢志保
「だから…はぁはぁ…裏切り者ではなく…帝国の黒騎士として果てるの」
箱崎星梨花
「待ってください…貴方はわたしにも忠誠を…いえ、約束してくれたじゃないですか」
箱崎星梨花
「国が再興したとき、わたしの傍にいるって…傍にいる黒騎士はあなたなんです…」
箱崎星梨花
「だからっ…」
北沢志保
「ごめんなさい、それはもう無理よ…」
北沢志保
「けれど…その気持ちだけでも、受け取っておくね」
北沢志保
「私は父とは違う、でも、ずっと、父のような騎士にはなりたくて…憧れて、目指してきた…」
北沢志保
「でも、私なんかじゃ父のような誉れ高き誠の騎士にはなれそうにないわね…」
北沢志保
「いまだからこそわかる、父はいつでも国を守っていた」
北沢志保
「でも…けれど…私が守りたかったのは…国なんて立派で大きなものじゃない…」
北沢志保
「私が守りたかったのは…家…」
北沢志保
「たったひとつの家族なんだから…」
七尾百合子
志半ば、深手を負った黒騎士の傍らに黒猫は寄り添い、彼女の代わりにニャー、と鳴いた。
(台詞数: 50)