恋愛に一番遠い百合子・その6
BGM
TOWN_RMX
脚本家
CRバルスP@禁酒中
投稿日時
2015-11-04 19:53:24

脚本家コメント
私もそんな友達が欲しかった

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七尾百合子
そういえば、こういう読み合わせって共演者である紗代子さんとの方がいいんじゃ?
永吉昴
紗代子は紗代子で役作りに集中しているから、邪魔はできない
七尾百合子
あー、紗代子さんの演技って凄いですからね…
永吉昴
それじゃあ、始めるぞ。よろしく頼むぜ!
七尾百合子
は、はい!(昴さん、本気なんだ!)
七尾百合子
(このドラマは所謂純愛ラブストーリーで、昴さんはヒロイン役を演じている)
七尾百合子
(昴さんの演じるヒロインは、地味で奥手でクラスの男子に片思い中の普通の女の子)
七尾百合子
(それが友達の助力によって少しずつ変わっていき、憧れの男子と仲良くなっていく)
七尾百合子
(そして最終回ではついに男子に告白するのだけれど、弱気と緊張でうじうじと悩んでしまう)
七尾百合子
(それを友達の励ましで勇気付けられ、告白しに行く、という流れだ)
永吉昴
オレはヒロインをやるから、百合子は友人役を頼む!
七尾百合子
わかりました!
永吉昴
じゃあ……無理よ…私なんかが告白したって、うまくいきっこないわ
七尾百合子
何言ってるの?あんたはもう昔のあんたじゃない。服も、髪も、あの頃とは違う!
永吉昴
同じだよ!私は、何も変わってない…見た目が変わっても中身は地味で、根暗で、可愛くなんかない
永吉昴
あの頃と同じなんだよ!だから…やっぱり無理だよ…
七尾百合子
諦めちゃ駄目だよ!待ち合わせの時間まで、まだ時間はある!
七尾百合子
(あれ?こういうのってどこかで見たような?)
永吉昴
無理よ…そもそも告白自体ちゃんとできるかわからないわ…
永吉昴
あの人の前に立つと、今でも声が震える…言葉がうまく出ない時もあるの…そんなんじゃ…
七尾百合子
(あ、わかった…これ、さっきの私だ…うじうじ悩んでいた私だ…)
七尾百合子
(そうか、端から見たら私ってこんな感じなんだ。何か…嫌だな。こんな昴さんも…私も)
永吉昴
もし断られたらと思うと、私もう生きていけない!
七尾百合子
……馬鹿!!(パァン!)
永吉昴
痛っ!?なっ…!?
七尾百合子
恋のためなら命をかけるくらいの心意気は無いわけ!?
永吉昴
えっ!?
七尾百合子
あんたは大丈夫だよ!ここまでずっと一緒にいた、一緒に頑張ってきた私が言うんだ!
七尾百合子
もし駄目でも、私はずっと側にいるから…お願い…勇気を出して…
永吉昴
…そう…そうだわ…いつもあなたが元気付けてくれた…助けてくれた…大丈夫だった…
永吉昴
私、彼に告白する。まだ怖いけれど…でも、あなたが応援してくれるなら、頑張れる気がする…
七尾百合子
うん!…って、あっ!?す、すみません!勝手にアドリブを!
永吉昴
いや、気にすんな。そうか…もしかしたら、ヒロインもこんな感じなのかもな…
永吉昴
友達のために、勇気を振り絞る……うん、サンキュー!何か掴めた気がする!
七尾百合子
そ、それは何よりです!
永吉昴
じゃあオレ、先に戻るから!
七尾百合子
…よかった…って、あぁ!!課題!!もう17時過ぎてる!?
箱崎星梨花
カーーーット!(カンッ)
箱崎星梨花
百合子さん!課題達成、おめでとうございます!結構ギリギリでヒヤヒヤしました!
七尾百合子
えっ、課題達成…って?
箱崎星梨花
覚えてないんですか?さっき思いっきり叩いていたじゃないですか。
箱崎星梨花
こう、「ばかー」って!こう、ばしーって!
七尾百合子
そういえばさっき、役になりきっている時に…
七尾百合子
あ….私…昴さんの柔肌に…何てことを…
箱崎星梨花
カッコ良かったですよ!凄いです!
七尾百合子
あ…あ…あ………
七尾百合子
バタリ
箱崎星梨花
ゆ、百合子さん…?百合子さん!大丈夫ですか!?
箱崎星梨花
百合子さーーーーーーん!!

(台詞数: 49)