箱崎星梨花
「ねぇねぇ、あの水平線の先には何があるのかな?」
箱崎星梨花
わたしはあなたと浜辺で寄り添いながら・・・
箱崎星梨花
あなたの横顔を覗くと、あなたは悪戯な笑みを浮かべながら
箱崎星梨花
海岸線のず~っと先
箱崎星梨花
空と海が交わる場所を指指していて・・・
箱崎星梨花
「ん~わかりません!」
箱崎星梨花
首を傾げながら、そう答えると
箱崎星梨花
「それじゃあさ、いつか大きくなったら、一緒に見に行こうよ!」
箱崎星梨花
あなたは目をキラキラさせながらそう言いましたね
箱崎星梨花
「僕が絶対に連れて行ってあげる!だから、ね?」
箱崎星梨花
あなたの瞳の輝きに吸い込まれそうになる
箱崎星梨花
なんだか初めてで・・・
箱崎星梨花
とても不思議な感覚で・・・
箱崎星梨花
なんて表現したらいいかわからなくて・・・
箱崎星梨花
吸い込まれないように、自分を保とうって・・・
箱崎星梨花
首を横に振ってみると・・・
箱崎星梨花
「えっ・・・ダメだった?」
箱崎星梨花
寂しそうな顔をしながら・・・
箱崎星梨花
今度はあなたがわたしの顔を覗き込んでいて・・・
箱崎星梨花
心のあたりがドキドキしちゃって・・・
箱崎星梨花
太陽の日差しのせいかな、妙に火照って・・・
箱崎星梨花
熱中症になりそうかもって思えちゃうくらいに・・・
箱崎星梨花
「そんなことないですけど・・・」
箱崎星梨花
「それじゃあ、いいの?」
箱崎星梨花
あなたのキラキラしてる笑顔も、太陽の日差しも、どっちも眩しくて
箱崎星梨花
「ううん・・・わかんない」
箱崎星梨花
「だって・・・」
箱崎星梨花
「だって・・・あんな遠くに行けるわけないですし・・・」
箱崎星梨花
ザクッ
箱崎星梨花
一歩後ずさりすると、砂に素足が飲まれて
箱崎星梨花
「わ・・わわわわっ」
箱崎星梨花
ズトンッ
箱崎星梨花
「どうしたの?」
箱崎星梨花
「な、なんでもありません」
箱崎星梨花
「大丈夫だよ、怖がらないで」
箱崎星梨花
あなたはニコッと微笑んで
箱崎星梨花
足を取られて、尻餅を付いてしまったわたしに・・・
箱崎星梨花
手を差し伸べてくれる
箱崎星梨花
「ぼくがきみを絶対に連れて行くから!」
箱崎星梨花
わたしがあなたの手を握ると、あなたは優しく起こしてくれて・・・
箱崎星梨花
「約束!」
箱崎星梨花
「はいっ、約束です!」
箱崎星梨花
10年後、あなたと一緒に、また同じ景色を見ることができるのでしょうか?
箱崎星梨花
きっと、見れますよね
箱崎星梨花
わたしはあなたの手を、絶対に離さないから
箱崎星梨花
空と海が交わっている、あの水平線の先に何があるかはわからないですけど・・・
箱崎星梨花
ここにはわたしとあなたの絆がしっかりと存在していますから
箱崎星梨花
わたしとあなたの・・・
箱崎星梨花
わたしとあなたの手が交わる境界線
(台詞数: 49)