高槻やよい
うっうー! おそうじ、がんばりまーす!!
玲音
(………かわいい。)
如月千早
(………天使ね。)
玲音
………………………。
如月千早
………玲音。
玲音
なんだ、如月?
如月千早
貴女にとっての高槻さんとは、何ですか?
玲音
………フッ、愚問だな。アタシにとっての高槻は……、
玲音
………フッ、愚問だな。アタシにとっての高槻は……、『かわいさ』という概念そのものだよ。
如月千早
………………………。
玲音
ふわふわのツインテール、丸みを帯びた輪郭、幼さが際立つ肢体、そして何より……、
玲音
保護欲をかき立てるような愛くるしい声に仕草……。どれをとっても最高クラスだ。
玲音
あれはもはや完成された『かわいさ』だ。まるで『かわいさ』が服を着て歩いてるようで……、
如月千早
………フッ、オーバーランクともあろう貴女にしては、甘いですね。
玲音
………何だと?
如月千早
私にとっての高槻さんは………、
如月千早
私にとっての高槻さんは………、人生そのものですよ。
玲音
人……生……?
如月千早
朝は高槻さんボイスの目覚まし時計で起床し、“おはよう!! 朝ごはん”をBGMに朝食を摂る。
如月千早
仕事の休憩時間には“キラメキラリ”を脳内再生し、高槻さんが踊る姿を想像して悦に浸る。
如月千早
そして夜はもやし料理を食し、“GoodーSleep,Baby♡”を聴いてからぐっすり眠る。
如月千早
これが私の1日のサイクルです。
玲音
……つまり、何が言いたい?
如月千早
……要するに、私はもう『かわいい』や『愛らしい』という概念を既に超越しているのです。
如月千早
私の人生は高槻さんの存在を前提として成立している。そう言っても過言ではありません。
玲音
なるほど……それはアタシですら知らなかった世界だ。参考になったよ。
高槻やよい
窓拭きおわりましたー! 次は黒板の掃除をしまーす!
玲音
(………とってもかわいい。)
如月千早
(………女神ね。)
玲音
……如月。アタシからも聞いていいかな?
如月千早
……ええ、どうぞ。何なりと。
玲音
キミは、高槻に関するグッズは何を持っているんだい?
如月千早
……そんなの、決まってるじゃないですか。既にありとあらゆる物を全て揃えてありますよ。
如月千早
ポスター、写真集、タペストリー、ストラップ、フィギュア、カーテン、プリントTシャツ……、
如月千早
そして高槻さんの出たライブのBDも全て買い占めて揃えておりますが、いかがですか?
玲音
………フッ、淑女の中の淑女たるキミも、それはアタシには勝てなかったようだな。
如月千早
………なん、だと……?
玲音
高槻に関するグッズならアタシも全て持っている。もちろんライブBDもだ。そして……、
玲音
知り合いのコネで著名な画家に依頼し、写真を元に描いてもらった高槻の肖像画もあるのだよ。
如月千早
……!?
玲音
もちろん、その肖像画は額縁付きで、自室の一番見やすい場所に飾ってある。これでどうかな?
如月千早
……まさか、これほどまでの猛者がいたとは……。どうやら貴女を見くびっていたようですね。
玲音
アタシはオーバーランクアイドルだからね。これくらいは朝飯前だよ。
高槻やよい
うっうー! おそうじ終わりましたー!!
玲音
(………最高にかわいい!!)
如月千早
(………………………。)
高槻やよい
ところでお二人は、さっき何を話していたのですかー?
如月千早
………高槻さんにとっては、
玲音
………知らなくていいことだよ。
高槻やよい
……?
(台詞数: 50)