交換留学生エミリー S2 #2
BGM
恋花
脚本家
ちゃん@春の日
投稿日時
2015-04-30 11:11:08

脚本家コメント
S2に入ってからのほほん回がまだ来ていませんが、のほほん回はもうしばらくお待ちください!!
わかりずらかったみたいです!補足が必要みたいです…反省してます、申し訳ないです
《補足》
…心地良くなって、わたしの意識は、まるで砂のように
波にさらわれて、フェードアウトしていく__から
星梨花の「ん・・・んぅ・・・」までは夢です
立ち絵は海岸で独り、体育座りをしている星梨花を表現したくて、これを採用しました。あと本は、まあ回想みたいなので言ってる写真のアルバムみたいなものということでお茶を濁します

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箱崎星梨花
わたし・・・今、どこにいるんでしょう?
箱崎星梨花
...勢い良く飛び出してみたのは良いものの、ここら辺の事がよくわからなくて・・・
箱崎星梨花
...そもそも、わたしの故郷であるはずの、この街の事を、わたしはよく知らない
箱崎星梨花
...ザー・・・ザー・・・・
箱崎星梨花
...波の音が聞こえます
箱崎星梨花
はぁはぁ・・・
箱崎星梨花
...わたしは身体を休める様に、その場に腰を下ろすと、体育座りをしました
箱崎星梨花
(どうやら・・・ここは海岸のようです・・・)
箱崎星梨花
...ザー・・・ザー・・・
箱崎星梨花
波の音を乗せて、潮風が、わたしの顔に当たります
箱崎星梨花
(どうしてかはわかりませんが、とても・・・懐かしい匂いです・・・)
箱崎星梨花
...ザー・・・ザー・・・ザー・・・ザー
箱崎星梨花
(いつからでしょうか・・・パパが、わたしのことをお家の外へ連れ出してくれなくなったのは
箱崎星梨花
...パパは、わたしが、まだとっても小さい時には、色々な場所に連れて行ってくれてみたいです
箱崎星梨花
...実際に、お家には、パパとママと、わたしが写っている写真が何枚もあります
箱崎星梨花
...でも、わたしが完璧に物心付いた時には、もう、外出することは無くなっていて・・・
箱崎星梨花
...「外は危ない場所なんだ、だから、パパが星梨花を守ってやる」って・・・
箱崎星梨花
パパは・・・大嘘つきです・・・!!
箱崎星梨花
...ポロリと、わたしの口からそんな言葉が漏れましたけど、波の音にかき消されました
箱崎星梨花
(今頃、皆さん・・・何をしているのでしょうか・・・)
箱崎星梨花
...ふと、寂しくなって、後ろを振り返る
箱崎星梨花
...しかし、そこには当然の様に、誰もいない
箱崎星梨花
...わたしは、前を向きなおすと、そのまま顔を埋めた
箱崎星梨花
...ザー・・・ザー・・・ザー・・・ザー・・・
箱崎星梨花
...いつか、耳にした事のあるような、そんな波の音
箱崎星梨花
...潮風がわたしの元へと運んでくる波音が、段々と子守唄のように聞こえてきて・・・
箱崎星梨花
...心地良くなって、わたしの意識は、まるで砂のように
箱崎星梨花
...波に攫われて、フェードアウトしていく_______
箱崎星梨花
...ザー・・・ザーーーーー・・・ザーーーーーー
箱崎星梨花
ゴボゴボゴボ・・・ゴボゴボゴボゴ・・・
箱崎星梨花
...思うように、息ができない・・・とても、苦しい
箱崎星梨花
...わたしはいつの間にか海の中にいて、今にも溺れそうになっている
箱崎星梨花
...海水が勢いよく、口の中へと流れ込んでくる・・・
箱崎星梨花
...ザー・・・ザー・・・ザー・・・ザー、身体は波に飲まれる・・・
箱崎星梨花
...身体は酸素を求めて、取り入れようとするが、それは海水によって阻まれる
箱崎星梨花
...ふと、わたしの右手に何かが握られているのに気付きました
箱崎星梨花
...朦朧とする意識の中、一生懸命、それが『何なのか』を確認しようとしました
箱崎星梨花
...わたしの手には、ビンが握られていて、ビンの中には何かが入っているけれど
箱崎星梨花
...それが何なのか、までは・・・流石にわからない
箱崎星梨花
(ああ、このビンはきっと・・・パパから見た、わたしなのかな・・・解放してあげなくちゃ)
箱崎星梨花
...沈んでいくわたしとは対照的に、ビンはプカプカと浮いて、運ばれていきます
箱崎星梨花
(この世界に住んでいる、誰かへ・・・このビンが届きますように・・・)
箱崎星梨花
...わたしはこの時、そう願いを込めていた気がします・・・
箱崎星梨花
???「・・・りか・・・せりか!!星梨花!!」
箱崎星梨花
(わたしを呼ぶ、誰かの声がします・・・きっと・・・パパの声です)
箱崎星梨花
ん・・・んぅ・・・
箱崎星梨花
エミリー「星梨花!!よかった・・・星梨花!!!」
箱崎星梨花
...不思議な記憶の夢から目を覚ますと、目の前には、エミリーと、志保さんが居ました
箱崎星梨花
...エミリーはわたしの身体を、ぎゅっと、抱きしめてくれました

(台詞数: 49)