高山紗代子
コーヒーとクッキーをどうぞ。砂糖とミルクは入れるかい?
野々原茜
うん!茜ちゃん、お砂糖たっぷりでお願いね。
七尾百合子
(……部室に来たら、知らない人が普通に馴染んでいる。)
野々原茜
それにしても、こうしてさよちゃんと話していると、懐かしい気分になるなー。
野々原茜
あ。茜ちゃんが撮った素敵な写真があるんだけれど、見る?
高山紗代子
すまないが、レコーディングの予定が入ってしまってね。後でじっくり見せてもらうよ。
高山紗代子
それでは、しばらく席を外すから、くつろいでいてくれたまえ。
野々原茜
いってらっしゃーい。
七尾百合子
……あの。ちょっといいですか?
野々原茜
どったの?もしかして恋の悩み?よければ茜ちゃんに話してみない?
七尾百合子
いえ、そうではなく…失礼ですが、どちら様でしょうか?
野々原茜
やだなー。ここって探偵部でしょ?だったら推理してみてよ。
野々原茜
この宇宙レベルの可愛さを持つ謎の美少女が、一体誰なのかさ!
七尾百合子
……いいでしょう。あなたは一体誰なのか?ヒントは3つです。
七尾百合子
1つ。あなたは部長を「さよちゃん」と呼ぶ程親密な関係にあります。
七尾百合子
2つ。あなたは部長と話して「懐かしい」と言った。つまり、昔からの知り合いということです。
七尾百合子
そして3つ。あなたが部長に見せようとしたその写真。2人の可愛らしい女性が写っています。
七尾百合子
1人はあなた…そして、もう1人は部長にそっくりです。
七尾百合子
つまり、あなたは部長の過去を知る人!故郷に住む幼馴染といったところでしょうか?
野々原茜
……ふむ。100点…と言いたいところだが、5点かな。
七尾百合子
え…随分と差がありますね。
野々原茜
私が可愛いのは正解で、本当なら満点をあげたいところだが…他が不正解だから仕方ないさ。
高山紗代子
そもそも、私と彼女は今日初めて会ったんだよ?
七尾百合子
部長!?初対面の人をどうして部室に入れているんですか!?
高山紗代子
道を歩いていたら、彼女が声をかけてきたんだ。そして意気投合してしまったんだよ。
野々原茜
彼女は私の故郷の友人に瓜二つでね。つい話しかけてしまったんだよ。
七尾百合子
それでは、あの写真の女の子は?
野々原茜
故郷の友人さ。そっくりだろう?
七尾百合子
部長と初対面とは思えないほど親しげだったのは?
野々原茜
それは私の気質だよ。
野々原茜
それにしても…懐かしい。本当に友と話しているようで、故郷を思い出すよ。
高山紗代子
おやおや、私だって友人だろう?
野々原茜
ははは、それもそうだな。
野々原茜
さて。そろそろ失礼するとしよう。ここにいると、故郷に帰りたくなってしまう。
野々原茜
私はまだ、長い長い旅の途中なのだから。
七尾百合子
旅をしているのですか。よければ、どんな旅をしているのか聞いてもいいですか?
野々原茜
『終焉の刻』
七尾百合子
ッ!?ど、どうしてその言葉を…!?
野々原茜
おや、君たちも知っているのか。
野々原茜
この星が迎えるかつてない危機。そして、それを引き起こそうとしている組織。
野々原茜
私は巨悪と戦う力を得るため、そして一緒に立ち向かってくれる同士を探すために、旅をしている。
高山紗代子
それならば私も全力で力になろう。友のためなら協力は惜しまないよ。
野々原茜
ありがとう。君がそう言ってくれるなら心強い。……さて、そろそろ行くとしよう。
七尾百合子
待ってください!あなたは本当に勝つ気でいるんですか!?
七尾百合子
相手は惑星を滅ぼせる程の力を持つんですよ!?いくら頑張ったところで!
野々原茜
確かに敵は強大だ。だが、私も抵抗するよ。
七尾百合子
どう抵抗するんですか!?
野々原茜
(パンッ)
野々原茜
ダンスだよ。
七尾百合子
ダンス。
(台詞数: 50)