野々原茜
やっほー、麗花ちゃん♪
北上麗花
茜ちゃん、やっほー♪
野々原茜
亜美ちゃんは今日はいない?姿が見えないけど。
北上麗花
亜美ちゃんなら、新しいポケモンを捕まえに行くって言って朝一番に出かけたよ?
野々原茜
あー、前回の依頼の話聞いたけど、空飛べるポケモンが欲しくなったんだっけ?
北上麗花
そうそう。一緒に空飛べたらきっと楽しいよね♪
野々原茜
…麗花ちゃんなら飛べないって言いきれないのが怖いよね。
北上麗花
わーいわーい♪
野々原茜
麗花ちゃん!?
野々原茜
…てか、なんで探偵やるって言った時に空飛んだり追跡したりできる子捕まえなかったのさ。
北上麗花
何でだろうね?
野々原茜
茜ちゃんに訊かれても困るんだけどなぁ…。
野々原茜
…ねえ、麗花ちゃん。何か悩み事でもある?
北上麗花
悩み事?なくはないけどどうしたの?
野々原茜
いやいや、ちょっと気になることがあるんだけど…。
野々原茜
いやいや、ちょっと気になることがあるんだけど…この前の依頼の時、何かあったでしょ。
北上麗花
……。
北上麗花
……流石茜ちゃんだね。私の事よくわかってる♪
野々原茜
付き合い長いもんね。だから、亜美ちゃんがいない時を見計らって訊いたんだよ。
野々原茜
…何があったの?
北上麗花
…実は。
北上麗花
――――――――――。
野々原茜
破壊の化身、ねぇ。これはまた随分な名前を付けられちゃったわけだ。
野々原茜
…それも否定できないことやってるんだけどね。むしろ、まだ名前の方が負けてるかも。
北上麗花
あの子が悪いわけじゃないし、むしろ悪いのは…私たちなんだよね。
野々原茜
それも否定できないよね。知らなかったけど、知らなかったじゃすまされない訳だもん。
野々原茜
茜ちゃんも知っちゃってる以上、知らんぷりして目を逸らすわけにはいかないもん。
野々原茜
・・・で、亜美ちゃんがいないタイミングを見計らって話しておいてなんだけどさ。
野々原茜
亜美ちゃんには、まだ話してないんだよね。
北上麗花
…うん。話しちゃうと、全てが壊れちゃう気がして。
北上麗花
私はもう、二度と亜美ちゃんを壊したくない。勝手で、我儘だってことは分かってる。けど…。
野々原茜
その気持ち、茜ちゃんにも痛いほどわかるよ。
野々原茜
その気持ち、茜ちゃんにも痛いほどわかるよ。でも、いつかはちゃんと伝えないとダメだからね?
北上麗花
…うん、そうだね。
野々原茜
【パタパタパタ…】ん?足音…もしかして亜美ちゃんが帰って来たのかな?
野々原茜
それじゃあこの辛気臭い話はお終い。茜ちゃんたち以外に聞かせられるような話じゃないもんね。
北上麗花
そう、だね。
北上麗花
【ガチャッ】お帰り、亜美ちゃん♪可愛い子は捕まえられた?
(台詞数: 38)