野々原茜
ちょっと聞いてよ麗花ちゃん。
北上麗花
どうしたの、茜ちゃん?
野々原茜
…亜美ちゃんがキテルグマを気に入り過ぎて、茜ちゃんが来るたびに催促されるの。
北上麗花
可愛いもんね、キテルグマ。
篠宮可憐
…あ、あの…。
野々原茜
可愛いのは認めるよ。茜ちゃんの次に可愛いもん。
野々原茜
…意味のない鳴き声だってのは知ってるけど、たまにヤバい鳴き声が聞こえて不安になるんだよ。
野々原茜
キテルグマ「てぶらじーんず」
野々原茜
ほらそこぉ!変換したら絶対にアウトだからね!!亜美ちゃんが意味理解してなくてよかった!
篠宮可憐
す、すみません…。
北上麗花
…てぶらじーんず?
野々原茜
ああ、麗花ちゃんも知らない側だったんだね。茜ちゃん一人で慌てててなんかバカみたい。
篠宮可憐
……。
篠宮可憐
……帰ります。
野々原茜
ご、ごめんって!!無視したわけじゃないんだよ!?で、あなた誰なのさ!!
野々原茜
――――――――――。
北上麗花
依頼の人だったんだね。気づかなくてごめんね?
篠宮可憐
い、いえ…私がもっと…声を張ればよかったんです…。
野々原茜
亜美「くんくん…お姉ちゃん、すっごくいい匂いがする!!」
篠宮可憐
あ…多分、香水の匂いだと思います…。私、ポケモンから、香水を作るお仕事しているので…。
野々原茜
ポケモンから香水?メガニウムとかロズレイドとか、可愛くて華やかなポケモンから作るのかな?
篠宮可憐
……えっと。
篠宮可憐
……えっと、マタドガスや、エンニュートから、です。
野々原茜
なにそのラインナップ!!まともな香りがするわけがない!!
篠宮可憐
ちなみに…今日使ってるのは、マタドガスから作ったもの、ですよ?
北上麗花
くんくん、とってもいい香り♪
野々原茜
なん…だと?
篠宮可憐
マタドガスの毒ガスを…特殊な方法で薄めると、最高級の香水ができるんですよ?
野々原茜
亜美「それで、お姉ちゃん。お姉ちゃんの依頼は何なの?」
野々原茜
おおっと、香水の話で忘れてたね。
篠宮可憐
えっと…ふぃ、フィラの実が、欲しいんです…。
北上麗花
フィラの実?それって、あの辛くて柔らかい木の実だよね?
野々原茜
それだったら、その辺のお店で買えると思うんだけど、そういうことじゃないんだよね?
篠宮可憐
そのためには、このポケモンについてお話ししないと…。おいで、シュシュプ。
篠宮可憐
シュシュプ…。この子は、自分が食べた食べ物によって、体から出す香りが変わるんです。
篠宮可憐
その匂いから香水を作るんですけど…。
篠宮可憐
フィラの実が少なくて、あんまり匂いが出ないんです。
野々原茜
亜美「フィラのみって、辛くてあんまりおいしくないよね。沢山あるものじゃないの?」
篠宮可憐
…回復量が増えたおかげで利用価値が増して、トレーナーに乱獲されたって聞きました。
野々原茜
おお、メタいメタい。
篠宮可憐
それで、フィラの実を探す手伝いをしてほしいんです。
篠宮可憐
あ、闇雲に探すわけじゃないですよ?嗅覚の優れた、この子がいますから…。おいで、ウリムー。
北上麗花
あら可愛い。
篠宮可憐
気になる匂いの方に、たまにつられちゃうのは玉に瑕ですけど…探知能力はバッチリです。
野々原茜
キテルグマ「くまー!」
野々原茜
お?キテルグマもウリムーの事が気になるのかにゃ?
野々原茜
キテルグマ「やあ、ぴぐれっと」
野々原茜
アウト!!完全にアウトだよそれは!!
野々原茜
フィラの実だね!さあ行こう、すぐ行こう!茜ちゃん達の命が脅かされる前に、さ
野々原茜
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(台詞数: 50)