如月千早
………………
如月千早
P「………………」
如月千早
あの、プロデューサー?
如月千早
P「何だいちーちゃん?」
如月千早
ちーちゃんって呼ばないでください。私はいつまで、この格好をしていればいいのですか?
如月千早
P「俺の仕事が終わるまで」
如月千早
……早く終わるんですよね?
如月千早
P「はっはっはっ!甘いな。俺の手に掛かれば、あえて仕事を遅らせる事も出来るぞ!」
如月千早
帰ります
如月千早
P「待ってぇぇぇぇぇ!!せめてもう少し、もう少しだけその格好でいて!」
如月千早
……これ、そんなに気に入ったんですか?
如月千早
P「当たり前じゃないか!俺がこの日をどれほど待ち望んだ事か!」
如月千早
……まぁ、何でもいいですけれど。じっとしているのも退屈なのですが?
如月千早
P「うーん……じゃあ、ラストスパートに向けて、ちょっと休憩挟むからさ」
如月千早
P「何か飲み物を用意してくれないか?」
如月千早
まぁ、それぐらいならいいですよ。何を飲みますか?
如月千早
P「しょうゆ」
如月千早
分かりました。コップ一杯に注いでくるので、残さず飲んでくださいね?
如月千早
P「ごめんなさい、お茶でお願いします」
如月千早
最初からそう言ってください
如月千早
……
如月千早
…………
如月千早
………………
如月千早
お待たせしました
如月千早
P「お、ありがとう!」
如月千早
………………
如月千早
プロデューサー?
如月千早
P「ん~?」
如月千早
もし……もしもですよ?私達が、アイドルとプロデューサーとしてではなく……
如月千早
同じプロデューサー同士として出逢っていたら……どうなっていたと思いますか?
如月千早
P「どうだろうなぁ。俺そういう事想像するの苦手だからなぁ」
如月千早
そうですか……
如月千早
P「何だって急にそんな事を?」
如月千早
………………
如月千早
私は今、プロデューサーに恩返しが出来ているのか……ふと気になりまして
如月千早
今の私があるのは……プロデューサーのおかげだと思っています。本当に感謝しているのですが……
如月千早
その感謝の気持ちを、ちゃんと形にして恩返し出来ているのか……
如月千早
P「………………」
如月千早
P「さっきの質問の答えだけど……もしも、千早とプロデューサー同士として出逢っていたら……」
如月千早
P「俺は、千早が担当するアイドルが売れる事を願うかな」
如月千早
え?
如月千早
P「そんなもんだ。出逢いがどうあれ、俺は千早の成功を常に願う」
如月千早
P「だから……恩返しがしたいなら、もっとアイドルやって、もっと売れてくれ」
如月千早
P「それが俺にとっての……一番の恩返しだ」
如月千早
プロデューサー……
如月千早
P「さぁ~て……後少し、頑張りますか!……あ、堅苦しいなら、もう着替えてもいいよ~」
如月千早
……いえ、もうしばらくこのままでいます
如月千早
P「そう?ならいいんだけど」
如月千早
えぇ。プロデューサーがこの格好を気に入っているのであれば……
如月千早
このままでいる事も、少しは恩返しになりますよね?
(台詞数: 50)