わたしと茜ちゃん人形
BGM
瞳の中のシリウス
脚本家
CRバルスP@禁酒中
投稿日時
2017-04-07 08:54:06

脚本家コメント
朝のほのぼのドラマ。

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中谷育
お誕生日のプレゼントに、茜ちゃんから茜ちゃん人形をもらったんだ。
野々原茜
「大切にしてね。たくさん可愛がってあげれば、きっと良いことがあるから。」
中谷育
茜ちゃんがそう言っていたから、わたしはその人形を大切に大切にしているの。
中谷育
いっしょに寝たり、洗って綺麗にしたり、毎日声をかけてみたり。
中谷育
そうしたらね、すごいことが起きたの。茜ちゃん人形がお喋りするようになったんだよ!
野々原茜
「イクチャン、オハヨウ。キョウモ、イイテンキデスネ。」
中谷育
「しゃ、喋ったー!?」
野々原茜
「イクチャン、ワタシ、タイセツニ、シテクレタ、カラ、イノチ、ウマレマシタ。」
野々原茜
「コレカラモ、ヨロシク、オネガイシマス。」
中谷育
最初はびっくりしたよ。でも、すぐにわたしたちはお友達になれたの。
中谷育
それから、わたしたちのふしぎな生活が始まったんだ!
中谷育
「それじゃあお仕事に行ってくるから、お家でおとなしくしててね?」
野々原茜
「イクチャン、ワタシモ、オシゴト、イキタイ。」
野々原茜
「ガンバッテイル、イクチャンノ、スガタ、ミテミタイ。」
中谷育
「…もう。しょうがないなぁ。カバンの中でおとなしくできる?」
野々原茜
「ッ!アリガトウ、イクチャン。」
中谷育
おでかけする時はカバンに入れて、いつでもどこでもいっしょ!
中谷育
「今日ね、学校のテストで満点を取ったんだよ!すごいでしょ?」
野々原茜
「ガンバリマシタネ。イクチャンハ、トッテモエライ、デス。」
中谷育
時には話し相手になってくれたり…。
中谷育
「どうしよう…次の歌のお仕事、失敗できないのに…全然上手くいかない…。」
野々原茜
「ダイジョウブデス。イクチャンナラ、デキマス。ワタシヲ、シンジテ。」
中谷育
「…うん。わたし、あなたを信じてみる!」
中谷育
時には相談相手になってくれたり…。
中谷育
茜ちゃん人形は、わたしの大切なお友達なんだ!
中谷育
でも、そんなある日に事件が起きたの。公園で遊んでいた時のことなんだけれど…。
中谷育
「あはは!次はブランコで遊ぼうよ!」
中谷育
野良犬「がるるるるる…!!」
中谷育
「ひっ!?わ、ワンちゃん!?」
中谷育
機嫌の悪い野良犬が突然現れたの。わたし、怖くて脚が震えて…。
中谷育
「だ、誰か…助け…。」
中谷育
野良犬「わうーーーー!!!」
中谷育
その時ね、茜ちゃん人形がわたしを庇ってくれたの。
野々原茜
「マテ!」
中谷育
野良犬「ワン?」
野々原茜
「オマエ、イクチャン、イジメル。ワタシ、オマエ、ユルサナイ。」
中谷育
茜ちゃん人形はそう言うと、野良犬に飛びかかっていって、わたしを守ってくれたの。
中谷育
それにびっくりした野良犬は、きゃんきゃん吠えて、遠くに逃げていったんだ。
野々原茜
「ハァ、ハァ…。ナントカ、オイハラエマシタ…グッ!?」
中谷育
「あ、あなた…首の綿が…!ごめんなさい!わたしのために!」
野々原茜
「イインデス。イクチャンヲ、マモリタカッタ、カラ…。」
野々原茜
「ワタシ、モウダメデス…サイゴニ…ワタシノナマエ、ヨンデクレマスカ?」
野々原茜
「ッテ、ワタシ、ナマエヲオシエテイマセン、デシタネ…。」
中谷育
「最後なんて言わせないよ。今度はわたしがあなたを助ける番!」
中谷育
「だって、あなたはわたしの、最高のお友達だから!」
中谷育
「帰って直してあげるから…そしたら名前を教えて。ね?」
中谷育
こうして、わたしと茜ちゃん人形のふしぎな生活は、続くのです。
望月杏奈
「……ど、どうしよう…すごいもの、見ちゃった。」
望月杏奈
「育ちゃんが、ぬいぐるみで…犬を…ボコボコに…ボコボコに…。」
中谷育
イマジナリーフレンド。それは子供だけの大切なお友達。

(台詞数: 50)