野々原茜
『こんばんは。爽やかな夜だね。今日は何して遊ぶ?ナデナデ?それともナデナデ?』
野々原茜
『……野暮なこと聞くねー。ベランダから入っちゃダメっていう法律はないでしょ?』
野々原茜
『人生にはノリとサプライズとかわいさが必要なんだよ!私みたいにね!』
野々原茜
『リアクション薄いなー。あっ!私と学校で会えないからつまらないんだ!私ったら罪な女……』
野々原茜
『え?いいから勉強だ?』
野々原茜
『……
野々原茜
『……おやすみなさーい♪』
野々原茜
『こんばんは。爽やかな夜だね。今日は何して遊ぶ?ナデナデ?それともナデナデ?』
野々原茜
『……勉強?さらばだ!』
野々原茜
『ああっ!窓がっ!窓がああああ!』
野々原茜
『……あのさー、勉強以外にやることないわけ?こんな可愛い子がいるんだよ?ナデナデとかさ!』
野々原茜
『まったく、そんな真面目なことばっかりやってると友だちできないぞー』
野々原茜
『……あ、ごめん、言い過ぎた。私のためだもんね』
野々原茜
『え?なんでナデナデにこだわるのかって?聞いちゃう?それ聞いちゃう!?仕方ないなー』
野々原茜
『それはね……ナデナデは世界を救うからだよ!!』
野々原茜
『あ!その目!ナデナデを馬鹿にしてる目だ!くっそー、覚えてろよ!さらばだ!』
野々原茜
『って、窓!窓開けて!私、帰れないってば!!』
野々原茜
『こんばんは。爽やかな夜だね。今日は何して遊ぶ?ナデナデ?それともナデナデ?』
野々原茜
『……どうしたの?元気ないね』
野々原茜
『……まっ、何となくだけど、事情は分かるよ、幼なじみだしね。こういうときは……』
野々原茜
『……どう?元気出たでしょ?これが、この前、馬鹿にしていたナデナデの力なのだよ』
野々原茜
『ちょ、ちょっと!そういう反応されると困るんだけど……はい、ハンカチ』
野々原茜
『ふふっ、やっぱり笑ってる顔が一番かわいいね!まっ、私には敵わないけど!』
野々原茜
『こんばんは。爽やかな夜だね。今日は何して遊ぶ?ナデナデ?それともナデナデ?』
野々原茜
『……なんだ、もう知ってたんだ。ンモー、お母さんったらしょうがないなぁ』
野々原茜
『安心して!すぐに退院してまたナデナデしてあげる!今度は昼間からできるはずだから!』
野々原茜
『……』
野々原茜
『……ごめん。ちょっとだけ強がった……』
野々原茜
『……ねぇ、ナデナデを、受け継いでくれない?』
野々原茜
『冗談じゃないよ、本気。ナデナデを受け継いで、世界を救って欲しいんだ』
野々原茜
『……私がこの世界にいた証を残すためにもね』
野々原茜
『だから君に…………
野々原茜
『だから君に…………茜ちゃんにナデナデを受け継いでほしいんだ!』
野々原茜
『なんで茜ちゃんかって?だって茜ちゃんは世界で二番目に可愛いからね!一番目はもちろん私!』
野々原茜
『……受け継いでくれるよね?』
野々原茜
『えへへ、茜ちゃんならそう言ってくれると思ったよ!』
野々原茜
『それじゃあ、試しにやってみよー!はい、どうぞ』
野々原茜
『……ちっがーーーう!気持ちが全然こもってない!』
野々原茜
『ナデナデはね!気持ちを込めればやったほうもやられたほうも幸せになるの!』
野々原茜
『まさにwinーwin!だから人類みんながナデナデすれば世界は平和になって救われるの!』
野々原茜
『ね?ね?だから、もう一回やってみて』
野々原茜
『私を……私の世界を助けると思ってさ』
野々原茜
『……』
野々原茜
『……えへへ』
野々原茜
『うん!バッチシだよ!免許皆伝!教えることは何もなし!』
野々原茜
『よーし、じゃあ、茜ちゃんには卒業証書の代わりにこの言葉を贈っちゃおう!』
野々原茜
『……分かった?じゃあ、せーのでいくよ?せーのっ……』
野々原茜
『ナデナデは世界を救う!!』
野々原茜
『……』
野々原茜
『……笑ってよ』
(台詞数: 50)