野々原茜
ふふ…ふふふ…。
野々原茜
ふふ…ふふふ…ふはははは!ついにこの日が来た!
野々原茜
沢山のアイドルからチョコレートをもらう、チョコ成金となり果てたプロちゃん!
野々原茜
あの、母親からもらったチョコレートを一個にカウントしていた、寂しい記憶を忘れてしまい…。
野々原茜
世の中の男性から嫉妬と怒りで殺されてもおかしくないプロちゃんを正気にさせるこの時が!!
野々原茜
……。
野々原茜
……とまあ、そんな前置きはさておいて。茜ちゃんもプロちゃん用のチョコレートを作らないとね。
野々原茜
今年もプロちゃんは幸せ者だぞー。なんたって、この超絶可愛い茜ちゃんからもらえるんだから。
野々原茜
今年のチョコは、今までの茜ちゃん人形作りのスキルを活かしたポップチョコ!
野々原茜
ふふふ、想像しただけで可愛すぎて食べるのがもったいなくなっちゃうね!
野々原茜
…もったいなさ過ぎて食べられなくて、そのままチョコの山に埋もれるなんて…ないよね?
野々原茜
いやいや!チョコを食べても食べたりない、妖怪ギブミーチョコを経験したプロちゃんなら!
野々原茜
例え誰がどんな量のチョコを持ってきても、食べきらないなんてことはないはず!!
野々原茜
…そう!この可愛い完成予定の茜ちゃんポップチョコも、他の子のチョコと一緒に食べられて…!
野々原茜
…あれ?そんなに特色無く終わっちゃう可能性もあるの?
野々原茜
いやいやいやいや!茜ちゃんのチョコに限ってそんなことはないってば!!
野々原茜
…プロちゃんは何だかんだ優しいから、皆のチョコをぜーんぶ食べちゃうんだよなぁ。
野々原茜
皆のチョコを特別扱いして、結局そんなに特別な扱いになってなくって…。
野々原茜
……。
野々原茜
…あれ、何だろうこの気持ち。食べてもらえるはずなのにむかむかする。
野々原茜
茜ちゃんが作るチョコが、あんまり特別な感じにならないから…?
野々原茜
違うなぁ…。他の皆からチョコをもらってるのが、なんだか嫌なのかも。
野々原茜
…茜ちゃんも、人の子だねぇ。
野々原茜
…って、のわぁ!?ちょ、チョコが大変なことになってる!?焦げてる焦げてる!!
野々原茜
逆に考えるんだ。あえて焦がしたんだ。キャラメリゼ的なやつだよ、きっと。
野々原茜
丁度ビックリするようなチョコを作ろうと思ってたんだし、こういうのも…。
野々原茜
…こんな、偶発的に生まれたビックリを混ぜるなんて、茜ちゃんらしくないよね。
野々原茜
…うんっ。そうと決まればこんな失敗チョコは作り直し!こんなもの、お腹に収めてやる!
野々原茜
覚悟してろよ、プロちゃん!とびきり美味しいのと、とびきり辛いのを用意しちゃうからね!
野々原茜
ふっふっふ…。プロちゃんの驚く顔が目に浮かぶぞー!【カリッ】
野々原茜
…苦い。プロちゃんにあげようとしなくてよかったよ、ほんと。
(台詞数: 31)