ジュリア
・・・・・・
野々原茜
ねえ、ぷぅちゃん。いい加減機嫌直そうよー
ジュリア
チクショウ、あのバカプロデューサー信じたアタシがマヌケだった・・・
野々原茜
そんな言い方したらプロちゃんかわいそうだよ
ジュリア
そうだよな。言い方って大切だよな
ジュリア
あのバカプロデューサーはアタシにこう言ったんだ「アクション系の仕事取ってきた」ってな
ジュリア
そんな言い方されたらさ。ああ、身体使う仕事なんだなと思うだろ?
野々原茜
まあ、そうだね・・・
ジュリア
アクション映画の吹き替えの仕事なら最初からそう言えよおおおお!!
ジュリア
返せ!一週間レッスン後に自主練で走り込みしてたアタシの努力返せえええ!
野々原茜
分かった分かったから!ぷぅちゃん落ち着いて!
ジュリア
しかも当日プロデューサー本人いねえし!ふざけんな!
野々原茜
でもさでもさ。でっかいお仕事じゃん。人気のシリーズの悪役に抜擢だよ!
野々原茜
茜ちゃんなんて、賑やかし黒人枠だよ。最後死んじゃうし
野々原茜
それに、プロちゃんが取ってきてくれたお仕事には全力で臨むのがプロでしょ?!
ジュリア
・・・それもそうだよな
野々原茜
ほらほら、早速次のシーン見せ場じゃん。頑張ってきてよ!ぷぅちゃん!
ジュリア
うし。モヤモヤしてたのが吹っ切れた。サンキューアカネ。行ってくるわ
ジュリア
(次のシーン。味方してたアタシが裏切って黒幕である事を宣言するシーンか)
ジュリア
(静かな笑い声と、見下す様な高笑いのギャップを大事にしないとな)
ジュリア
(よし!)
ジュリア
「そうよ。全て私が仕組んだの。マヌケなあなた達の側で笑いを堪えるのがほんとに辛かった」
ジュリア
「ララ・・・
ジュリア
「ララ・・・ララララ・・・」
ジュリア
「アーッハッハッ!私の勝ち!これで世界は!私の思うままよ!!!」
ジュリア
・・・・・・
ジュリア
すいませーん。ちょっと止めてくださーい
ジュリア
バカネエエエエエ!てめぇアタシの台本に落書きしやがったなああああ!
野々原茜
～おしまい!～
(台詞数: 29)