野々原茜
今日も茜ちゃんお疲れ様!早く帰ってリフレッシュしよっと!
野々原茜
おや?
木下ひなた
ふらふら…
木下ひなた
プップーー!!
野々原茜
大変!女の子が車に轢かれそう!
野々原茜
ダンスダッシュ!
木下ひなた
わっ!?
野々原茜
ふぅ、危ない危ない。ちみちみ、ダメだぞ?信号も見ずに道路に飛び出しちゃ
木下ひなた
ご、ごめんよぉ…そっかぁ。あたし、また信号のこと忘れてたべさ
木下ひなた
助けてくれてありがとねぇ。お姉さん、足速いんだねぇ
野々原茜
茜ちゃん、ダンスやっているからね!
木下ひなた
凄いんだねぇ。あたし、ダンスなんてハイカラなもんやっている人見たの、初めてだわぁ
野々原茜
その口調、服装、そして挙動…君はさては田舎から来たんだね?
木下ひなた
うん…そうだよぉ。先月引っ越してきたばっかでねぇ
野々原茜
なるほどー。それにしても、どうしてそんなに疲れているのかにゃ?
野々原茜
良ければお姉さんに聞かせてごらんよ
木下ひなた
えっ、そんな見ず知らずの人に
野々原茜
まーまー。茜ちゃん、こう見えて大統領やっているからね!凄く頼れちゃう!
木下ひなた
だいとーりょー?よくわからんけれども…
木下ひなた
実は…あたし、出稼ぎで田舎から都会に来たんだ…都会の方が賃金が良いからね
木下ひなた
でも、田舎に比べて都会は忙しくて、毎日目を回しているんだわぁ
木下ひなた
もう故郷に帰りたいけれども、お家のことを考えるとそうもいかんから…
木下ひなた
それで…最近は疲れちまってね…
野々原茜
故郷か…懐かしい響きだ
木下ひなた
だいとーりょーさんにと故郷があるんかね?
野々原茜
誰にでも故郷はあるものさ。しかし、誰もがいつまでもそこにいられるわけじゃない
野々原茜
進学、就職、転勤、今の君のような出稼ぎもそうだな
野々原茜
生まれ育った温かい場所を離れるのは、とても辛いことだ
木下ひなた
あたし、どうしたら…?
野々原茜
家族に電話をしてみてはどうかね?
木下ひなた
えっ
野々原茜
完全に故郷と袂を分かつ必要は無い。辛くなったら、いつでも故郷の家族と話せば良いんだ
木下ひなた
そういえば、しばらくじいちゃんの声、聞いてねぇなぁ…
野々原茜
あとは、辛いのは君だけじゃないと思うよ?君と離れて、君の家族も辛いはずさ
野々原茜
だから、たまには故郷に帰って、家族に元気な顔を見せてあげなさい
木下ひなた
うん…わかったよ。ありがとねぇ、だいとーりょーさん!
木下ひなた
ところで、だいとーりょーさんも故郷を離れてきたのかい?
野々原茜
そうだね。私の実家は少し離れた所にあるんだ
木下ひなた
こっちに来て寂しい時は、どうしていたんだい?
野々原茜
ダンスだよ
木下ひなた
ダンス
野々原茜
それから1年後
木下ひなた
はぁ〜〜、すったこらのさっさっのほいさっさっ!
野々原茜
やぁ、今日もストリートダンスに精が出るね!
木下ひなた
だいとーりょーさん!
木下ひなた
あたし、都会にあたしの故郷の踊りを、もっともっと広めたいんだわ!
野々原茜
うんうん!茜ちゃんも応援するよ!ひなたちゃんの故郷のダンス、すっごく楽しいし!
木下ひなた
ありがとぉ。さぁ、そこで見てる兄さんも姉さんも
木下ひなた
一緒にダンス、しよ?
(台詞数: 49)