シニガ未来ちゃん2 (シーン4)
BGM
ビギナーズ☆ストライク
脚本家
Kozzy
投稿日時
2015-04-03 00:56:05

脚本家コメント
 「シニガ未来ちゃん2」、シーン4です。
もし途中から見る方は、最初から見てもらえると嬉しいです♪
 自らの意思で、旅芸人一座についていくことにしたスバル。
お手伝いの合間に練習を繰り返し、いよいよデビューの日を迎えます。

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永吉昴
旅芸人の人達と共にすることにしたオレは、しばらく練習の日々だった。
永吉昴
1日でも早く、みんなと同じ舞台に立ちたい気持ちで練習に励んだ。
永吉昴
……ほどなくして、オレは座長さんから舞台に出る衣装をもらった。
永吉昴
デビューの日が決まったんだ。
永吉昴
道化の格好をし、座長がオレの名を呼ぶのを待つ。
永吉昴
初めてだから緊張するかと思ったけど、いつも通りやればいいと思ったら、気持ちは楽になったな。
野々原茜
「さーさー、お次の芸は注目だよ~!なんとぴっちぴちのニューカマー!」
野々原茜
「ジャグリングに関しては天下一品!スバルの登場だー!」
永吉昴
言葉と同時に幕のかげから飛び出し、丁寧にお辞儀。
野々原茜
「いいかい すばるん。いまキミは道化師だから、演技中はずっと笑顔でいること」
野々原茜
「アカネちゃんが進行するから、キミは演技に集中してね」
永吉昴
「……うん!」
野々原茜
「さー、まずはウォーミングアップ!5本のバトン、空中投げだよ~」
永吉昴
まず5本のこん棒で空中で投げあて、回しはじめる。
永吉昴
次にリング、そして燃えるたいまつと難易度を上げていく。
永吉昴
成功する度、見てくれる人は驚きと喜びの声を上げて、拍手を送ってくれる。
永吉昴
……オレの芸で、みんな喜んでくれる!表情も作り笑顔から、自然と笑顔になっていった!
野々原茜
「さぁ、いよいよクライマックス。まずは赤とオレンジの玉を投げるよ~」
野々原茜
「さらに!黄色、緑、水色、青、紫とドンドン玉が増えていくよ~」
野々原茜
「するとどうだい!まるで『虹』の輪を描いているようだ!」
永吉昴
ここまでは、今までの芸に比べたら普通。本番はここからだ……。
野々原茜
「でも虹が出来るには、大事なのを忘れてるような……」
野々原茜
「そう、『太陽』だ!それで取り出すのは、金色に輝く一際大きな玉!」
野々原茜
「空に輝くお日さまが虹を描けたなら、盛大な拍手をお願いします!」
永吉昴
(一番大事な所……失敗できないッ!)
野々原茜
「(小声で)すばるん、顔が強張ってるぞ~」
永吉昴
(あ、いけね……)
野々原茜
「それでは……」
野々原茜
「それでは……はいッ!」
永吉昴
「いよっと!!」
永吉昴
ちょっと叫んでしまったけど、8つの玉を操り、金色の玉はどれよりも高く、早く投げあてた。
永吉昴
いやー、成功した時のお客さんの歓声と笑顔といったら!ほんと、サイコーだったよ!
永吉昴
オレの芸は、みんなを喜ばせれる。自信を持てるようになっていったんだ。
野々原茜
『シーン5に続く』

(台詞数: 34)