シニガ未来ちゃん2 (シーン3)
BGM
Heart♡・デイズ・Night☆
脚本家
Kozzy
投稿日時
2015-04-01 23:17:52

脚本家コメント
 「シニガ未来ちゃん2」、シーン3です。
もし途中から見る方は、最初から見てもらえると嬉しいです♪
 自分の芸で、チヅルさんのお店の売り上げに貢献する日々を送っていたスバル。
そんな中、スバルにある転機が訪れます。

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永吉昴
ある日、いつものようにチヅルさんのお店行ったときだ。
永吉昴
「チヅルさん、今日もお店のために頑張るぜ!」
二階堂千鶴
「あらスバル。……んー、今日はちょっと分が悪いかもしれませんわね」
二階堂千鶴
「あれを見てごらんなさい」
永吉昴
「なんだぁ、あの人だかりは?」
永吉昴
お店の近くの広場で、大勢の人だかりができていて、チヅルさんと一緒に見に行ったんだ。
野々原茜
「さーさー、よってらっしゃい見てらっしゃい!」
野々原茜
「アカネちゃん率いる、『フィールド・マダー一座』公演がはっじまるよ~♪」
二階堂千鶴
「この近辺で有名な旅芸人一座よ。あなたも見たほうがいいと思います」
永吉昴
チヅルさんの言うとおりに、オレは旅芸人の劇を見ていた。
永吉昴
美しい衣装を着て歌ったり踊ったり、普通の人では真似できない特技にオレは釘付けになった。
永吉昴
そして思ったのさ、
永吉昴
「チヅルさん。オレ、」
永吉昴
「あの人達の仲間に入りたい!あれこそ、オレにピッタリな暮らしだと思うんだ!」
二階堂千鶴
「スバル……」
二階堂千鶴
「えぇ!あなたのジャグリングは、あそこでも通用すると思います」
二階堂千鶴
「あそこの座長さんとは知り合いですから、推薦してあげます」
永吉昴
「チヅルさん、ありがとう!」
永吉昴
そこで芝居が終わると、オレとチヅルさんは座長さんに会いに行ったんだ。
野々原茜
「あー、ダメダメ。ウチは浮浪児に用はないんだ。他所でパンをねだっておくれ」
永吉昴
「待ってよ座長さん!オレ、とっても役に立つぞ!」
二階堂千鶴
「こんにちは、アカネさん」
野々原茜
「これはこれは、野菜屋さんのチヅルっち じゃあーりませんか!」
野々原茜
「またアカネちゃん達に、美味しい料理を お願いしますよ~」
二階堂千鶴
「その件に関しては引き受けますけど、スバルは私の弟のような関係です」
二階堂千鶴
「よくお店のお手伝いをして、荷造りやロバの世話もできます」
二階堂千鶴
「なにより、まずは彼の芸を見てから判断してからでも遅くないのでは?」
野々原茜
「ほうほう、どんな芸を持っているんだい?」
永吉昴
「片手に持てるモノなら、何でも空中でくるくる回せるぜ!」
永吉昴
オレはそこにあったバトン6本をつかって、ジャグリングを座長さんに見せた。
永吉昴
……今思い返すと、あの時が一番緊張してたかも。無我夢中だったな。
野々原茜
「………ほっほー。なかなかやるねぇ。もっと練習して場数を踏めば……」
野々原茜
「よし、合格!だけどお金はやれないよ。与えるのは寝る所と食事、」
野々原茜
「そして、ピカイチ一座の役者の仲間入りの名誉!それでいいなら、一緒に来たまえ~♪」
永吉昴
「ありがとう、座長さん!」
二階堂千鶴
「私からも、感謝します!」
野々原茜
「荷物をまとめておいてね。明日には出発するから」
二階堂千鶴
「よかったわね、スバル!」
二階堂千鶴
「よかったわね、スバル!……元気でやっていくのよ」
永吉昴
「………うん。チヅルさんも、元気でね。」
永吉昴
こうしてオレは、『フィールド・マダー一座』の旅芸人の仲間に入ったんだ。
野々原茜
『シーン4に続く』

(台詞数: 42)