北沢志保
【プロデューサーさんから話を聞いてからしばらくたったけど未だに結論が出なくて悩んでいます】
如月千早
それで私に相談しにきたというわけね。
北沢志保
はい、千早さんだったら海外で活動してた時もあったとお聞きしたので…。
如月千早
そうね。私はただ自分の力がどれくらいのものか試してみたかったという気持ちが大きかったけど…
如月千早
やっぱり一番は仲間が後押ししてくれたおかげかしら?
北沢志保
仲間が…ですか?
如月千早
えぇ。特に春香がね、千早ちゃんなら絶対向こうでも活躍できるよってね。
如月千早
でも、志保の場合は私とは事情が違うからね。
如月千早
私はフリーだったからすんなりと決めることが出来たけど…あなた達はユニットでしょ。
如月千早
志保が行ってしまったらその間はユニットでの活動はできなくなってしまうわ。
北沢志保
そうですよね…私一人の問題ではないですよね。
如月千早
矢吹さんのこともそうだけど、まず自分が一番どうしたいかを考えた方がいいんじゃないかしら?
如月千早
志保が海外で自分の力を試したくていくことを決めてもいいし。
如月千早
矢吹さんとユニットをずっと続けていきたいから行くことをやめてもいいわけだし。
如月千早
まずは自分がどうしたいかと考えるべきだと私は思うわ。
北沢志保
自分が…ですか…?
如月千早
志保がどうしたいかを矢吹さんに言ったらきっとわかってくれるはずよ。
如月千早
だってあなた達余程仲がいいんでしょ。春香が嫉妬しちゃうぐらい羨ましいって言ってたわ。
北沢志保
春香さんそんなこと言ってたんですか!?
如月千早
まぁ春香の話は置いといて、すぐに結論は出さなくてもいいから自分のやりたいことを決めなさい。
如月千早
私が言えるのはそれぐらいかしら。ごめんなさいね、あまり参考になれるようなことが言えなくて。
北沢志保
そんなことないですよ。まずは自分がどうしたいかを決めてから可奈と話し合おうと思います。
如月千早
ええ、頑張って。あなたの意見なら矢吹さんもきっとわかってくれるから。
北沢志保
はい、ありがとうございました。
如月千早
………本当に仲がいいわね。あの二人は。
如月千早
～数時間前～
矢吹可奈
(トントン)『千早さん、少し相談があるんですがいいですか?』
如月千早
あら?どうしたの?私でよければ相談に乗るわよ。
矢吹可奈
『あの…千早さんって歌が歌えなくなったことがあったって聞いたんですが…』
如月千早
そう…ね、昔ね。色々あって歌えなくなった時もあったわね。
矢吹可奈
『それで…千早さんはどうやって歌うことが出来たんですか?』
如月千早
そのことね。簡潔に言えば大切な仲間が私のことを信じてくれたおかげかしら。
矢吹可奈
『仲間…ですか?』
如月千早
えぇ、歌えなくなった私をずっとそばで支えてくれたおかげで私は昔の私を乗り越えられたと思うの
如月千早
矢吹さんは今…声そのものが出なくなってるのよね。
矢吹可奈
『はい…それで千早さんなら何か解決策がわかるかなと思って…』
如月千早
そうね…私ならあなたの気持ちもわかるかもしれないけど…それを教える必要はなさそうね。
矢吹可奈
『どうしてですか?』
如月千早
だって…矢吹さんはもうその答えを知ってるって私は思ってるわ。
如月千早
ただ…それを行うのが怖くなってるってだけだと思うの。違うかしら?
矢吹可奈
(私の中での答え…。私は…志保ちゃんに…。)
矢吹可奈
『そうなのかもしれません。それをやると志保ちゃんからまた何か言われると思うと…』
如月千早
そんなに怖がることないと思うわ。だってあなた達すっごく仲がいいんでしょ。春香が言ってたわ。
如月千早
それに、焦らなくても少しずつやっていけばいいんじゃないかしら?
如月千早
後は矢吹さんがどうしたいか…それを決めるのはあなた自身よ。
矢吹可奈
『私自身…どうしたいか…』
矢吹可奈
『千早さん、ありがとうございました。私、これからどうしたいかよく考えてみます。』
如月千早
えぇ、頑張ってね。早く声も戻るといいわね。
如月千早
………
如月千早
本当に…二人とも仲がいいわね。
(台詞数: 50)