七尾百合子
よし、これで全ての準備が整った!
如月千早
あ、その声は魔術感ある祭壇っぽい所で日夜研究っぽい事をしてるご主人様。
如月千早
ちなみに私はこのお屋敷の召使い的立ち位置の人物よ。
七尾百合子
誰に説明してるんですか。
七尾百合子
というか、この部屋には余程の事がない限り入るなと伝えたはずですよ!何しに来たんですか!
如月千早
余程の事が、起こりまして……
七尾百合子
……というと?
如月千早
お醤油が切れたので買ってきてほしいのですが。
七尾百合子
そういうのは召使い的立ち位置の人物が行くべきじゃないかなあ。
如月千早
そんな事より、百合子さんは何をしてるの。
七尾百合子
よくぞ聞いてくれました!今から何でも願いを叶えてくれる悪魔的なのを召喚するところです!
如月千早
へえ。
七尾百合子
全く信用されてない気がするけど、論より証拠、やってみましょう。
七尾百合子
エロイムエッサイムエロイムエッサイム!我は求め訴えたり訴えなかったり!
七尾百合子
……
如月千早
……
七尾百合子
あ、あれ?おかしいな、ちゃんと現れるはずなのに……
真壁瑞希
(我と契約を結べ……)
七尾百合子
こ、この声は!
真壁瑞希
(平日は16時半から、休日はいつでも出れます。でもテスト期間は休ませてください)
七尾百合子
思ってた契約と違う!姿を現しなさい。
真壁瑞希
呼ば飛びジャン。こんにちは。
如月千早
お茶をどうぞ。
七尾百合子
こ、これが願いを叶えてくれる系の魔神!イメージ通りの禍々しい出で立ち……
真壁瑞希
二次会中だったので。さて、早速願いを言ってください。私に出来ることなら何でも叶えましょう。
如月千早
出来ない事とかもあるんですか。
真壁瑞希
私も万能では無いので。富や名声を与える事は簡単ですが、人を生き返らせたり、
真壁瑞希
ドラマシアターのβを消せとかは不可能です。で、何がお望みですか。
七尾百合子
そうですね、では早速……
如月千早
お醤油が切れたので買ってきてほしいのですが。
七尾百合子
もったいない!
真壁瑞希
その願いは私の能力を超えています。それではさようなら。
七尾百合子
急展開だ。
如月千早
え、でもこの本には召喚されたら契約者の願いを叶えるまで帰ることは出来ないって。
真壁瑞希
……つまり、私が願いを叶えなければずっと一緒にいられるってことですね。
七尾百合子
いつ指摘しようか迷ってたんだけど、二人とも初対面の割に距離感凄いですね。
如月千早
早く私の願いを叶えなさい!さもないと……
真壁瑞希
さもないと、どうするつもりですか?私は魔神、余程の事では動きませんよ。
如月千早
契約者センターに訴えるわよ!
七尾百合子
契約者センター!
真壁瑞希
契約者センター!?契約者センターだけは許してください!
真壁瑞希
もう二度と契約出来なくなってしまいます!
如月千早
じゃあこうしましょう。お醤油を買ってくるのは
真壁瑞希
私の能力を超えています。
如月千早
でも大金を下さいと言えば、
真壁瑞希
どうぞボワン
七尾百合子
あ、それは出来るんだ。
如月千早
百合子さん、おこづかいあげるので買ってきて下さい。
七尾百合子
え、あ……
七尾百合子
え、あ……はい。
(台詞数: 50)