矢吹可奈
ば、爆発した…ッ!?
野々原茜
もう、びっくりしたなぁ～。最近のアイドルは血の気が多くて困っちゃいますよ。
矢吹可奈
未来「わっ!新しいのが出てきた!?」
北沢志保
昴「お、お前…投げ飛ばしたからよかったけど、さっきはマジでオレを殺そうとしやがったな…」
野々原茜
当たり前じゃん。そっちが先に規約違反したのが悪いんでしょ?
野々原茜
今のは特別に警告だけで許すけど、今後は厳しくおしおきするから気をつけてよね!
矢吹可奈
杏奈「ねぇ…ひょっとして、あなたみたいなのって…まだたくさんいるの…?」
野々原茜
アカネちゃんは、劇場内の至る所に配置されております。あと監視カメラもね。
野々原茜
規則を破る人を発見した場合、今みたいに厳し～く処罰するからそのつもりでね!
北沢志保
ロコ「む、無茶苦茶です…」
野々原茜
じゃあ最後に、所属祝いとしてオマエラに『電子アイドル手帳』を渡しておきましょう。
野々原茜
これは劇場生活に欠かすことの出来ない必需品だから、絶対になくさないようにね!!
野々原茜
それと、起動時に自分の本名が表示されるから、ちゃんと確認しておいてね。
野々原茜
詳しい"規則"もここに書いてあるから、各自しっかり目を通しておくよーに!
野々原茜
ではでは、お祝いの式はこれで終了となります!!
野々原茜
豊かで陰惨な劇場生活をどうぞ楽しんでください!それじゃあ、まったね～!!
矢吹可奈
……消えちゃった。
北沢志保
紗代子「今の…どういうことだと思う?」
矢吹可奈
百合子「どう…って言われても、全然意味がわからないんですが…」
北沢志保
このみ「みんな、落ち着いて。ひとまず与えられた情報を整理してみましょう」
北沢志保
このみ「今の話をまとめると、私達には"2つの選択肢"が与えられた事になるわ」
北沢志保
このみ「1つは、みんなと共にこの劇場内で"期限のない共同生活"を送るか…」
北沢志保
このみ「もう1つは…」
矢吹可奈
瑞希「生きて出る為に、"仲間の誰かを殺す"……ですね?」
北沢志保
美奈子「こ、殺すなんて…そんな…」
矢吹可奈
静香「ウソよ…こんなバカげた話、ある訳ないじゃない…!」
北沢志保
本当かウソかはたいした問題じゃない。問題になるのは…
北沢志保
この中に、そのバカげた話を本気にする人がいるかどうか、ってこと。違う?
矢吹可奈
【その言葉に…私達は再び押し黙った】
矢吹可奈
【押し黙ったまま、お互いの顔を見回していた】
矢吹可奈
【お互いの胸の内を探ろうとする視線からは、薄っすらとした敵意まで感じ取れた】
矢吹可奈
【そして…】
矢吹可奈
【そこで私は、アカネが提示したルールの本当の恐ろしさを知ったんだ】
矢吹可奈
【『誰かを殺した候補生だけがここから出られる…』】
矢吹可奈
【その言葉は、私達の思考の奥深くに"恐ろしい考え"を植え付けていた】
矢吹可奈
【『誰かが裏切るのでは?』という疑心暗鬼を…】
矢吹可奈
………
矢吹可奈
【こうして、私の新たな劇場生活が始まった】
矢吹可奈
【でも、期待に胸を膨らませてやって来たこの劇場は…】
矢吹可奈
【"希望の劇場"なんかじゃなかった】
矢吹可奈
【ここは……】
矢吹可奈
【"絶望の劇場"だったんだ】
矢吹可奈
《PROLOGUE END》
矢吹可奈
《生き残りメンバー 16人》
(台詞数: 44)