野々原茜
じゃじゃーん!
矢吹可奈
え…?ネコ…?
野々原茜
そう、ネコでーす!今時クマとかウサギとか時代遅れ、これからはネコの時代だよねっ!
野々原茜
でも、ただのネコじゃないよ?「アカネ」って立派な名前があるし、何よりアカネちゃんは…
野々原茜
キミたちの…この劇場の……理事長なのだッ!!
野々原茜
ヨロシクねッ!!
矢吹可奈
(それは場違いなほど明るい声…。それは場違いなほど能天気な振る舞い…)
矢吹可奈
(私の抱いていた不快感はいつの間にか、底知れない恐怖へと変わっていた)
永吉昴
は?理事長?この、ネコのコスプレしたヘンなぬいぐるみが?
矢吹可奈
桃子「桃子、くだらないジョークに付き合うほど暇じゃないんだけど。本物の理事長さんはどこ?」
野々原茜
ぬいぐるみじゃなくて、アカネちゃんなんですけど!それに、ホンモノの理事長なんですけど!
野々原茜
ん～イマイチ反応が悪いけど、まあいいや。ご静粛にご静粛に…えー、ではではっ!
野々原茜
起立、礼!オマエラ、おはようございます!
矢吹可奈
未来・麗花「おはようございま～す♪」
永吉昴
このみ「あなた達は素直すぎ!」
野々原茜
これより、765プロライブ劇場への所属をお祝いする式を執り行いたいと思います!
野々原茜
まず最初に、これから始まるオマエラの劇場生活について一言…
野々原茜
えー、オマエラのような才能あふれるアイドル候補生は、"世界の希望"に他なりません!
野々原茜
そんな素晴らしい希望を保護する為、オマエラには…
野々原茜
"この劇場内だけ"で共同生活を送ってもらいます!
矢吹可奈
(えっ…?)
野々原茜
この共同生活には期限はありません。一生ここで暮らしていくのです!
野々原茜
あ、心配しなくても大丈夫だよ。食料や娯楽も豊富で、レッスンできる場所も劇場内にはあるから。
永吉昴
静香「そういう問題じゃないわ!どういうこと!?この劇場内だけで暮らすって…」
野々原茜
そのままの意味だよ?一生暮らしていくんだから、ケンカなんてしないでみんな仲良くね～。
矢吹可奈
星梨花「そんな、一生なんて…私困ります!」
野々原茜
おかしな人達だなぁ。望んでこの劇場までやってきたはずなのに、何がそんなに不満なの?
野々原茜
まあでも、アカネちゃんはこうなる事態を予想して、ある特別ルールを設けておいたのですっ!!
野々原茜
それが『卒業』というルール!次はこのルールについて説明していきましょーう!
野々原茜
オマエラには、劇場内での"秩序"を守った共同生活が義務付けられた訳ですが…
野々原茜
その秩序を破った人は、劇場から出ていくことになります。それが『卒業』のルールなのです!
永吉昴
紗代子「その"秩序を破る"というのは…何を意味しているの?」
野々原茜
うぷぷ…それはね……
野々原茜
【人が人を殺す事】だよ…
矢吹可奈
こ、殺す…ッ!?
野々原茜
殴殺刺殺撲殺斬殺焼殺圧殺絞殺惨殺呪殺……殺し方は問いません。
野々原茜
『誰かを殺した候補生だけがここから出られる…』それだけの簡単なルールだよ。
矢吹可奈
風花「こ、殺し合い…?ど、どういう意味ですか?」
野々原茜
殺し合いは殺し合いだよ。意味が知りたければ辞書を引いたらいいんじゃない?
永吉昴
そういうことを言ってるんじゃねえよ…さっきから黙って聞いてりゃ調子に乗りやがって。
矢吹可奈
昴ちゃん!?
永吉昴
おい!いつまでもくだらねーこと言ってないで、さっさとオレ達をここから出せ!
野々原茜
キャー!理事長への暴力は規則違反だよ～ッ!?
永吉昴
んなこと知るか!言う通りにしないと、このまま中の綿を引きずり出すぞ!
野々原茜
………(ピッ、ピッ、ピッ)
永吉昴
おい、今度はだんまりか?何とか言えよ!!
矢吹可奈
志保「危ない、投げて…ッ!」
永吉昴
え…?
矢吹可奈
志保「いいから早く…ッ!」
永吉昴
う、うわあッ!?
(台詞数: 50)