勝手にSW第三部⑦ 隊長の遺した物
BGM
流星群
脚本家
不明
投稿日時
2014-04-27 23:52:56

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望月杏奈
先ほどは……大変お見苦しいところを…お見せしました……。その、ごめんなさい……。
野々原茜
ほんとだよーっ!これには心のひろーいアカネちゃんでも激おこですよ、激おこ!!
矢吹可奈
ま、まあまあ。こうして無事だったんだから許してあげようよ、ね?
野々原茜
アカネちゃんを見捨てて逃げたヤブキ少尉も同罪です!エイリアンはもっと丁重にもてなすべき!
矢吹可奈
(捕虜の言葉とは思えない…)
望月杏奈
あの、これ…どうぞ……。さっきの、お詫びに…。
野々原茜
おおっ、風船ではないですか!どこまでもぷかぷか浮いていく自由さがアカネちゃんにそっくり~♪
望月杏奈
手、放さないでね…?
野々原茜
えっ?……うわっ!?う、浮いてる…アカネちゃん浮いてるよー!すごーい、おもしろーい!
矢吹可奈
…あれ、もうあんなに高いところまで行っちゃいましたけど、大丈夫なんですか?
望月杏奈
ガスが切れるまでは、あのまま…。名付けて、「バイバイバルーン」…お別れしたい時に最適……。
野々原茜
『ねえねえ、これいつになったら降りれるの?……あれ、アカネちゃんの声聞こえてるー!?』
矢吹可奈
(ひょっとしてドクター、全然反省してないんじゃ…)
望月杏奈
そうそう。これ、ヤブキ少尉に…。さっき、渡しそびれちゃった…から……。
矢吹可奈
えっ、これって…。あ、あの、なんで私にプラズマソードを…?
望月杏奈
なんで、って……もとから…ヤブキ少尉に渡すつもりで…作ってた…んだよ……?
望月杏奈
少尉のプロフィールを…見て……剣術の適性があることは……知ってた、から…。
望月杏奈
まあ、一番の理由は…ガナハ中尉に頼まれたから、なんだけど…ね……。
矢吹可奈
隊長が、私のための武器を…?
望月杏奈
ヤブキ少尉が入隊して、すぐのとき…いなくなったハム蔵を…探してたこと、あったでしょ…?
望月杏奈
あのときに、ここにも来たんだ…。それで、武器を作ってくれって…頼まれたの……。
望月杏奈
ちょうど、趣味で形だけは作ってたから…割と早いペースで、実用段階にはできた…。
矢吹可奈
そういえば、初めにご挨拶に来たときも何か作ってましたよね。
望月杏奈
うん。あれが、前に少尉が…勝手に持って行った…ビームサーベルで……これは、完成形…。
矢吹可奈
…あれ?確か、暴発したら腕が吹き飛ぶって言ってませんでしたっけ?何度か暴発しましたけど…。
望月杏奈
あれは、嘘。ああでも言わないと…ガナハ中尉はなんでも勝手に触るから……。
矢吹可奈
あはは。結構やんちゃな人だったんですね。
望月杏奈
行動力は、あったけどね…。あちこち飛び回って…いろんな物を見つけては、持ち帰って来てた…。
望月杏奈
その中でも、内部に莫大なエネルギーを濃縮した…激レアで高純度の原石があったんだ…。
望月杏奈
数はほとんどなかったんだけど…その全てを、プラズマソードのエネルギー源に使ってる…。
矢吹可奈
あの…よかったんですか?そんな貴重なものを、私の武器のために使ってしまって…。
望月杏奈
持ってきた本人に、頼まれたから…。全部、使ってくれって……。
望月杏奈
それに、あの原石の価値に見合う出来には…仕上げたつもり…。期待していいよ…?
矢吹可奈
…はいっ!ありがとうございます、ドクター!大切に使いますね!
望月杏奈
……たぶん、ガナハ中尉は…ヤブキ少尉の特性を知ってた…んだと思う…。書類で見る以前から…。
望月杏奈
だから、いつか戦うときのために…ヤブキ少尉のための武器を…遺したんじゃないかな…。
矢吹可奈
そう…なんでしょうか。……もしそうだったら、嬉しいな…。
望月杏奈
…プラズマソードの扱い方は…ビームサーベルとほとんど同じ…だから、説明はいらないと思う…。
望月杏奈
暴発の危険はない…けど……出力の上げすぎには…注意して…ね。エネルギー、切れちゃうから…。
矢吹可奈
わかりました、気をつけます。
望月杏奈
……ごめん…ね…。もう少し原石があれば…継続時間を伸ばせるんだけど……。
矢吹可奈
いえ、全然気にしないでください。充分すぎるくらいですから!
望月杏奈
……アンナにできるのは、装備の開発…くらいだけど……でも、心はいつも…皆と一緒だから……。
望月杏奈
ずっと、ずっと応援してる……だから…がんばって、ね……!
矢吹可奈
ドクター……ありがとうございます。私、必ず勝ちます。勝って、生きて帰ってきますから!
望月杏奈
……うん、待ってるね…。気をつけて、行ってらっしゃい……!
野々原茜
『あのー、そろそろ降ろしてくれないかなーって……お願いだから誰か気づいてーっ!』

(台詞数: 47)