永吉昴
いたいた。おーい百合子。
七尾百合子
はい、なんでしょう?
永吉昴
あのさ、お前今暇なんだろ?だったらさ…
永吉昴
ポッキーゲームしようぜ!
七尾百合子
…………昴さん。今、何と?
永吉昴
だから、ポッキーゲームしようって。
七尾百合子
聞き間違いじゃなかったーーー!?
七尾百合子
(とどどどういう事?昴さんがまさかそんな、あの禁断の遊びをやろうだなんて)
七尾百合子
(ああどうしよう。私達、そんな関係に進むにはまだ早いと思ってたのに。)
永吉昴
百合子?
七尾百合子
(でもこんな千載一遇のチャンス、断るのは絶対にもったいないよね。覚悟決めなきゃ…)
七尾百合子
(いや待って!昴さんの事だもん、ポッキーゲームという物を取り違えてる可能性もある。)
七尾百合子
(そう、たとえば…)
永吉昴
「んじゃ、このポッキーを多く的に当てた方が勝ちね。オレ先攻な!」
七尾百合子
(…なーんてオチもありうる、というかどうせそんなのだ、きっと。)
七尾百合子
(よし、そうだと分かったら早く返事しないとね。さて、どんなゲームなんだろ…)
七尾百合子
(で、でも。いくら昴さんでもこんな有名なのを知らないって事有り得るかな?)
七尾百合子
(昴さん、女の子っぽい物には憧れてるもんね。よく真さんと少女漫画読んでるし。)
七尾百合子
(と言うことは、むしろ正しい意味を知ってて私に…え、ええっ!?)
七尾百合子
(ど、どうしよう。落ち着くのよ百合子、こんな時こそ得意の妄想力に助けを求めて…)
七尾百合子
(……)
七尾百合子
(何も浮かばなーい!ああ、私はいったいどうすれば…)
永吉昴
百合子?…ダメだこりゃ、完全に一人の世界に入っちゃってるな。
永吉昴
…言われた通りにしておいたぜ。本当にあんなので良かったのか?
望月杏奈
ん、ありがと。ああいうの、見たかった。これ、お礼…
永吉昴
お、サンキュ。けど、こんな台詞でああなるってよく分かったな。
望月杏奈
百合子さん、漫画とかゲームでよくあるシチュに憧れてる。お姫様抱っことか、壁ドンとか。
望月杏奈
それが昴さんからなら、なおさら。そういう時の反応見るの、面白い…
望月杏奈
これが、杏奈のポッキーゲーム。なんちゃって…
永吉昴
うへぇ…ほどほどにしとけよ?オレがいうのもなんだけどさ。
永吉昴
まいっか。あとは頼むぜ?よーし、帰ったら早速これやろっと!
望月杏奈
お疲れ様、です…
七尾百合子
(はわわわ。うう、こうなったら覚悟決めて…ああ、でも…)
望月杏奈
…百合子さん、まだやってる。杏奈が誘っても、ああはならない、のに。
望月杏奈
………ふん、だ。
七尾百合子
(ああ、私はいったいどうすればいいの。教えて下さい、リトルバード様…)
永吉昴
お、ほんとにバントでホームランになるよ。すげえなこのゲーム!
(台詞数: 37)