北沢志保
痛いんだけど。
望月杏奈
むぅ~……。ツンツン
北沢志保
いや、うなるだけじゃ何もわからないわよ。衣装も着替えないで…。
望月杏奈
ねぇ志保……。ツンツン
北沢志保
何か相談したいことがあるのはわかったからその剣でつつくのやめて、痛い。
望月杏奈
志保、悪役できる…?
北沢志保
ええ、演技には自信があるし…そういうのを求められることも多いから。
望月杏奈
杏奈、今度魔王の役やるんだけど…。
北沢志保
知ってる、それがその衣装よね。返さなくても大丈夫?
望月杏奈
んっと、役作りのためなら…事務所の中ならいいって…プロデューサーさんが…。
北沢志保
そう。それで杏奈は悪役の演技がわからない、と?
望月杏奈
うん…。杏奈、強そうな声、上手く出せないし…体も大きくないし…。
望月杏奈
ダークラビットにも、振り回されるし…リテイクもいっぱいだし…ダメダメ…。ツンツン
北沢志保
痛いからやめなさいって。そうね、まぁ殺陣とかは練習してもらうしかないとして…。
北沢志保
演技を直接見たわけじゃないからわからないけど多分、自信がないのが悪いんじゃないかしら。
望月杏奈
自信…?
北沢志保
ええ、おどおどした魔王って弱そうでしょ?
望月杏奈
確かに……。
北沢志保
それであなたは自分が上手くできないって思っておどおどしちゃってる。
北沢志保
そんなラスボスのゲームやりたくないでしょ?
望月杏奈
うん…ラスボスは強くないと、わくわくしない…。
北沢志保
そ、だからまずは自信を持ちなさい。
望月杏奈
で、でも……。
北沢志保
あなたがこの役に選ばれた。他の誰でもない望月杏奈が。
北沢志保
それじゃあ自信にならないかしら?
望月杏奈
そ、っか…。
望月杏奈
そっか…!ありがとう志保!杏奈、ビビット魔王頑張る!
北沢志保
どういたしまして、役に立てたようでなによりよ。
望月杏奈
「よくきたね…けどここで終わり!あなたたちはゲームオーバー!」
望月杏奈
「勇者だろうと太刀打ちできない魔王の力、見せてあげる!さあ行くよ」
望月杏奈
「ダークラビットの錆にしてあげる」
北沢志保
やっぱり、やればできるんじゃない。
(台詞数: 32)