北沢志保
ん、ん〜…なんか騒がしいと思ったら杏奈来てたのね。
望月杏奈
あ、起きた。やっほやっほー。
北沢志保
はいはい、いらっしゃい。
北沢志保
…………
七尾百合子
はぁぁ……!!!
北沢志保
ねぇ杏奈、これ、誰?
七尾百合子
ええっ!?
望月杏奈
ね?志保ってこんな感じだからそんな幻想さっさと捨てちゃいなって…。
七尾百合子
百合子です!100年近く前に眷属にしていただいた百合子です!
北沢志保
眷属?100年前っていうと……杏奈、その頃ってどんな感じだった?
望月杏奈
んー…?その頃はもう志保は眷属とか作る必要もやる気もなかったと思うけど…
北沢志保
そうよねぇ…間違いじゃないかしら?
七尾百合子
間違いじゃありません!私は確かに志保様に眷属にしていただきました!
北沢志保
あ、思い出した。頼み込まれて面倒だったからテキトーに血吸ったんだった。
望月杏奈
えぇ……。
七尾百合子
思い出してくれましたか!?
北沢志保
いやぁそれにしてもまだ生きてるとは、頑張ったわね。
七尾百合子
はい!吸血鬼になって人々を恐怖させる!その夢を叶えてくださった志保様には感謝してます!
北沢志保
最近恐ろしい吸血鬼の噂なんてあったかしら…?
望月杏奈
志保は世俗に疎いから……。
北沢志保
杏奈、そんな噂あったかしら?
望月杏奈
うーん……覚えがないなぁ…。
望月杏奈
あ、もしかしてあれ?なんか変なコスプレ少女が変なこと言ってるっていう。
七尾百合子
ええっ!?そんな噂あったんですか!?
北沢志保
……恐怖は…してなさそうね…。
望月杏奈
うん、面白がられてるだけだね。
七尾百合子
そんなぁ…。
七尾百合子
志保様!こうなったら吸血鬼としてふさわしい恐怖の与え方を…!
望月杏奈
あー、志保はそういうことしないから聞いてもむだむだ。
七尾百合子
偉大な吸血鬼の志保様だぞ!?人間なんて一瞬で…
北沢志保
いやまぁやろうと思えばできるけど…
七尾百合子
なら…!
北沢志保
めんどくさいし…。
七尾百合子
へ…?
望月杏奈
ね?志保ってこんな感じだから幻滅したでしょ?
北沢志保
こんな感じって何よ。
望月杏奈
いやだって、めんどくさがりで引きこもりでコミュ障だなんて……ねぇ?
北沢志保
……否定できない…。
七尾百合子
私が志保様を更生させないと!待っていてくださいね!
北沢志保
はい!?
七尾百合子
志保様を高潔なる吸血鬼に戻してみせます!
北沢志保
……杏奈、ごめん。百合子、杏奈の血を吸いなさい。
望月杏奈
ちょっ!?それはまずいって!あ、こら!志保!こういう時に惜しみなく力を使わない!
七尾百合子
はい、失礼します。
北沢志保
いやーごめんね?これが手っ取り早くて。
望月杏奈
あーもうどうにでもなーれ…。志保、あとで覚えといてね…。
七尾百合子
あっ、えっ…あっ、えっと…杏奈、ちゃん……
七尾百合子
杏奈ちゃーーーん!!!
望月杏奈
ああもう!鬱陶しいからだきつかない!
北沢志保
私の安息のためには仕方なかったのよ。ごめんね?
(台詞数: 50)