ロコ
うーん…うーん…むにゃむにゃ…。
ロコ
(………………)
ロコ
『描けた!ロコの大好きなハトの絵!』
ロコ
?「えー!?路子、何だよそれ!?」
ロコ
?「それがハト?そんな変な色したハトいねーよ!」
ロコ
『いいの!こっちの方がかっこいいもん!』
ロコ
『せんせぇ!せんせぇはどう思う?かっこいい?かわいい?』
ロコ
?「路子ちゃん。先生も、もっと普通のハトを描いた方がいいって思うな。」
ロコ
『…えっ?』
ロコ
?「ハトは赤でも青でも緑でもないわ。それに、ちゃんと描いてあげないとハトさんも可哀想よ。」
ロコ
『……ロコは、これがいいんです!!』
ロコ
?「あ、伴田だ。あいつ、いつも変なもんばかり作ってるよな。」
ロコ
?「変な子よね。おかしな物でも見えているのかしら?」
ロコ
『ロコは……ロコは……。』
ロコ
(…………)
ロコ
はっ!?……夢……ですか。
望月杏奈
あ……やっと、起きた……。
七尾百合子
おはようロコちゃん。と言っても、もう夜だけどね。
ロコ
2人とも…来てたんですか。
七尾百合子
うん。ぐっすり寝ていたから、起こすのも悪いかなって思ったの。
望月杏奈
でも……最後の方、うなされてた……どんな夢、みてたの…?
ロコ
え、えっと……忘れちゃいました。
望月杏奈
ふぅん……あ、そうそう。この絵なんだけれど…これ、何?
ロコ
それは、ロコたちのシアターです。
望月杏奈
えっ、そうなんだ……それにしても、この絵……。
ロコ
………………。
望月杏奈
すっごく…面白い、ね…。
七尾百合子
わかる。劇場の域を超えて、古の神が住まう神殿にも見える。
七尾百合子
そこで、勇者の私は伝説の剣を授かるの!
望月杏奈
杏奈は…ゲームに出てくる…ダンジョンみたいって…思った…!
望月杏奈
この上の方とか、ドラゴンが…天空龍が住んでそう…!
七尾百合子
本当の劇場も、こんな風に夢と浪漫に溢れていたらなぁ。
望月杏奈
今度…プロデューサーさんに…相談してみよう、よ…。
望月杏奈
あれ…?ロコ…どうしたの?
ロコ
…………なんでもないです。
ロコ
なんでもないんです…えへへ。
七尾百合子
…?それじゃあ今日はもう遅いし帰ろうか。
ロコ
はい。ロコは道具を片付けて帰ります。2人は先に行ってください。
望月杏奈
うん……ロコ、あとで…ね。
ロコ
………………ふふっ。
ロコ
大好き…。
(台詞数: 41)