七尾百合子
『やっぱり、そこが落ち着くんだね。』
七尾百合子
「うん、この書斎は私の始まりの場所でもあるからね。」
七尾百合子
「そういえば、あなたはどうするの?もう一人の私って言っても私とは別に意思があるでしょ。」
七尾百合子
『私は…君とは一緒に行けないよ。』
七尾百合子
「どうして?」
七尾百合子
『私にはね、最後にやることがあるんだ。それをやり遂げるために私はここに残る。』
七尾百合子
「でも、それじゃあまた一人になってしまうよ。」
七尾百合子
『大丈夫だよ蓮花。私はもう一人じゃない。』
七尾百合子
『例え君がいなくなっても、私の胸の中には君と…アンちゃんがいる。』
七尾百合子
『もう寂しくなんてないさ、君たちからは色んなものをもらった。ありがとう。』
七尾百合子
「お礼なんて…私のほうこそありがとう。」
七尾百合子
『さて、そろそろ時間だ。お別れだね、蓮花。』
七尾百合子
「うん。」
七尾百合子
???《そうはいくかよ…》
七尾百合子
「がっ!…あああああぁぁぁぁ!!!」
横山奈緒
《せっかく適合した宿主様が現れたんだ。お前にはここに残ってもらうぜ…》
七尾百合子
「ああああああああぁぁぁぁぁぁあぁぁあぁああ!!!!!」
七尾百合子
『やっぱり現れたか…。』
七尾百合子
「(意識が…だんだん薄れて…)」
七尾百合子
『(すぅ…)』
七尾百合子
『星明かり照らす キミの横顔を となりに感じて 空を見上げた』
横山奈緒
《がっ!なんだ…自由が…効かな…い…》
七尾百合子
『(蓮花、私がこの歌を歌っている間に…早くその実を食べるんだ。)』
七尾百合子
「(…わかった。最後までありがとうね。)」
七尾百合子
『溢れる 溢れる 瞳の シリウスが煌めいて』
七尾百合子
『潤す 潤す 夜空に 瞬いて』
七尾百合子
「(しゃくっ)」
七尾百合子
「(パアァァァァ)(体から…光が溢れてく…転生が始まったんだね。)」
七尾百合子
『ほどける ほどける 心が 羽ばたいた流れ星』
七尾百合子
『受け止めるよ だからもう大丈夫…』
七尾百合子
「(さようなら……もう一人の…蓮花。)」
七尾百合子
「(シュワァァァァン)」
七尾百合子
(ゴロン…)
七尾百合子
『行ったか…。』
七尾百合子
『さてと、私は…最後の大仕事に取り掛かろう。』
七尾百合子
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七尾百合子
『ふぅ、これでよしっと。』
七尾百合子
『アンちゃん、君も同じく転生したんだね。』
七尾百合子
『二人がまた巡り合えるように…私はここで祈ってるよ。』
七尾百合子
『ふふっ、こうして二人が仲良く手を繋いでる姿を見ていると…本当に羨ましく思うよ。』
七尾百合子
『本当に……これでよかったんだよね…。』
(台詞数: 41)