七尾百合子
「ついに始まったね。野外フェス。」
望月杏奈
『さすがにおっきいね。』
黒井社長
『二人とも緊張してないか?』
七尾百合子
「大丈夫です。この日のために練習しましたから。」
望月杏奈
『後は…全力でやるだけです。』
黒井社長
『そうか、頼もしく成長したな。』
黒井社長
『ユリ、ちょっといいか?』
七尾百合子
「はい。」
黒井社長
『今日は曇り空だけど何が起こるかわからないからな。危ないと思ったらすぐ引くように。』
七尾百合子
「……わかりました。」
黒井社長
『よし、そろそろ出番だな。行ってこい二人とも!』
七尾百合子
「はい!」
望月杏奈
\わぁああああああああああ/
望月杏奈
『みんなー!お待たせー!今日のシークレットゲストの「アンリミテッド」だよー!』
七尾百合子
「今日はお前たちに素晴らしいものを見せてやるからよーく見ておくんだな!」
七尾百合子
\わぁああああああああああ/
七尾百合子
「アンちゃん!私、今日は噛まずに言えたよ!やったー!」
望月杏奈
『成長したねユリちゃん…私、涙が出てきそう…』
七尾百合子
「もう!大袈裟だよ!それよりそろそろ曲のほうにいこうよ!」
望月杏奈
『そうだね、それじゃあ早速聞いてください。きゅんっ!ヴァンパイアガール!』
望月杏奈
~~~♪
七尾百合子
(楽しい…ファンのみんなが、私のことを見てくれる)
七尾百合子
(だから私は…その期待に応えるために全力を尽くす!)
七尾百合子
~~~♪
七尾百合子
最高のライブ、最高の盛り上がりというものは時にどんよりとした空気をも晴らす。
七尾百合子
この時、私は夢中になりすぎて気が付かなかった。
七尾百合子
あんなにも厚い雲で覆われていた空が少しずつ日の光を差していたということに。
七尾百合子
そして、日の光が会場を少しずつ照らしだし…
七尾百合子
会場中に響くほどの悲鳴が聞こえたのだった…。
(台詞数: 29)