七尾百合子
私とアンちゃんのユニット「アンリミテッド」が活動したから数か月が経った。
七尾百合子
ちなみにこのユニット名はアンちゃんが考えてくれたものだ。
七尾百合子
私の見た目からのギャップ、アンちゃんの人を魅了するダンス…
七尾百合子
二人の歌唱力のおかげで人気は一気に急上昇。おかげで忙しい毎日を送っています。
七尾百合子
といっても気を付けることはしっかり気を付けています。
七尾百合子
私が吸血鬼ということを利用して日中や日差しが出てる日は活動をやめ
七尾百合子
出かけるときも念のため黒衣を被って出かけている。
七尾百合子
世間ではそういう設定で何とか頑張ってます。
七尾百合子
アンちゃんもこのことに関して何も言わずについてきてくれています。
七尾百合子
本当にいい子です、アンちゃんは。
七尾百合子
だから……アンちゃんを騙してることには心苦しくなったりします。
七尾百合子
でも……私の正体を知られるわけにはいかないのです。
七尾百合子
もし私が本物の吸血鬼だって知られたら…私は……私は……。
望月杏奈
『どうしたのユリちゃん?何か考え事?』
七尾百合子
「へっ?あ、ごめんね。」
望月杏奈
『ユリちゃん最近考え事が多いね?私で良かったら相談に乗るよ…』
七尾百合子
「あはは、アンちゃんには隠し事できないね…。」
七尾百合子
「あのね……実は…」
七尾百合子
「私、昔の記憶がないんだ。」
望月杏奈
『記憶喪失なの?』
七尾百合子
「そんな感じなのかな、あまり実感がないから対して気にしてはいなかったんだけどね。ただ…」
望月杏奈
『ただ?』
七尾百合子
「私、本を読もうとすると頭が痛くなっちゃうんだ。」
望月杏奈
『ということは本が関係してるってことなのかな?』
七尾百合子
「たぶんそうかと…でもね、何で頭が痛くなるのか全然わかんなくって…」
望月杏奈
『そうなんだ…難しい問題だね。』
七尾百合子
「それでね、アンちゃんにお願いがあるんだけどいいかな?」
望月杏奈
『私で出来ることなら手伝うよ…それで何かな?』
七尾百合子
「あのね、ここ私の家なんだけどさ、どうしても近づけない部屋があるの。」
七尾百合子
「なんていうか、近づくと頭が割れそうに痛くなっちゃうんだ。」
七尾百合子
「だからアンちゃんにその部屋を見てきて欲しいの。」
望月杏奈
『いいけど…ユリちゃんの家の中を勝手に見ていいの?』
望月杏奈
『ほら、一応Pさんもいるんだし、そういうことはPさんにお願いしたらいいんじゃ…』
七尾百合子
「……Pさんは、何か信用できない。」
七尾百合子
「だってあの人ったら私に内緒で物事進めるし、私への当たりもなんかきついこの前なんかね…」
望月杏奈
『あはは、一緒に住んでるのに信用ないんだね…』
望月杏奈
『わかった。ユリちゃんがそういうなら私が見てきてあげる。』
七尾百合子
「ありがとうアンちゃん。」
(台詞数: 38)