七尾百合子
(旅が終わり、マサラタウンに帰ってきてから、少しの月日が流れた。)
七尾百合子
(あれから私は読書、杏奈ちゃんはゲーム、ロコちゃんはアート製作漬けの日々を過ごしている。)
七尾百合子
(ポケモンリーグ優勝を最後に、始まりを告げる風はピタリと止んでしまった。)
七尾百合子
(あれはきっと、新しい世界へと旅立つ私の胸に生まれた、期待感や高揚感だったんだと思う。)
七尾百合子
(それが無くなった今、胸に穴が開いたようで…それを埋めるために、読書に没頭している。)
七尾百合子
(……でも私はやっぱり……。)
七尾百合子
…2人とも。大事な話があるの。聞いてくれる?
望月杏奈
どうしたの…?急に改まって…。
七尾百合子
私ね、また旅に出ようと思うんだ。
七尾百合子
実は、旅が終わってからずっと読書に集中できていないの。
七尾百合子
それはきっと、私にとってあの旅がとても楽しかったからなんだよ。
七尾百合子
どんな冒険小説よりもスリルに溢れていて、劇的で、新しいことばかりで。
七尾百合子
だから、そんな旅をもう一度始めてみたいの。
七尾百合子
それで、その…また私と一緒に旅に出てくれる?
望月杏奈
百合子さん…。
ロコ
ユリコ…。
望月杏奈
遅いよ…!!あれからどれだけの時間が…経ったと思ってるの!?
ロコ
3年ですよ3年!!
七尾百合子
嘘でしょ!?3年!?そんな馬鹿な!?
望月杏奈
馬鹿な…じゃない、よ…!!何が…読書に集中できていない…なの!?
ロコ
タイムをフォゲットするほど集中しているじゃないですか!!
七尾百合子
うう…は、恥ずかしい…。
望月杏奈
…でも、杏奈も思ってたの。3人で、また旅がしたいって。
ロコ
ロコもです。アートにはフレッシュなインセンティブがインポータントですから。
望月杏奈
だから…いいよ。また、よろしくね?
七尾百合子
…ありがとう。それじゃあ早速準備しよう!
七尾百合子
(こうして、私の物語の新たな1ページが紡がれる。)
七尾百合子
(次の旅はどんな旅になるだろう?楽しい出会いがいっぱい?それとも危険がいっぱい?)
七尾百合子
(それはわからない。でも、どんな旅でも絶対素敵な旅になるはず。)
七尾百合子
(だって私には、大切なポケモンたちが一緒だから!)
七尾百合子
あ……この風……ずっと止んでたのに……。
七尾百合子
…うん。ただいま。
望月杏奈
それで…これからどこに行くの?
ロコ
色んなマップを用意しましたよ!まずはどこに行きますか?
七尾百合子
次はこのカントー地方を出て、ジョウト地方に行こうと思うの。地図を見せて。
七尾百合子
最初の目的地は…よし!この町がいい!この町に行こう!
望月杏奈
この町って…?
七尾百合子
ジョウト地方の旅、スタート地点は『ワカバタウン』
七尾百合子
始まりを告げる風が吹く町!
(台詞数: 39)