七尾百合子
(ここはセキエイ高原。始まりを告げる風が……うん、まだ吹いてる。)
七尾百合子
この先に、四天王と呼ばれる4人のポケモントレーナーが待ち構えているらしいよ。
七尾百合子
その実力はジムリーダー以上。その人たちに勝てば、チャンピオンへの挑戦権を得るの。
七尾百合子
そして、チャンピオンに勝てば、私たちが新チャンピオンだよ!
望月杏奈
百合子さん…杏奈、この戦いが終わったら…マサラタウンで祝杯あげたい…!
七尾百合子
もちろん!その時は、オススメの喫茶店を紹介してあげる!パフェで乾杯しよう!
望月杏奈
うん!絶対、約束だよ…!その後は、百合子さんのお家でのんびりしたい、な…。
七尾百合子
実家かぁ…マサラタウンの家族、元気なぁ…。もうすぐ帰るからね!
ロコ
……なんだかちょっと不安ですね。
七尾百合子
(そして、私たちの激闘が始まった。)
七尾百合子
(先手を取れる特性、相手の弱点を突いた技、レベルはいつもテンションMAX。)
七尾百合子
(それらを併せ持つ杏奈ちゃんは、これまでと同様に相手をワンターンで沈めた。)
七尾百合子
強い…強すぎる!私のポケモンは最強なんだ!
ロコ
流石アンナです!誰にでもできることじゃありません!
望月杏奈
えへへ…ちょっと照れる、ね。
七尾百合子
最後の四天王も倒したし、ついにチャンピオンとの戦いだよ!
七尾百合子
でも、私たちなら勝てるよ!絶対に!
望月杏奈
うん…杏奈たちなら、楽勝だよ…!
七尾百合子
(……この時、私はとても浮かれていた。チャンピオンが相手だというのに、だ。)
七尾百合子
(そして…)
七尾百合子
ついに相手は最後の1匹!最後は……何!?あの炎を纏ったトラ!?
ロコ
ウインディ!レジェンドポケモンのウインディですよ!
七尾百合子
あの伝説ポケモン!?実在したなんて…!!
望月杏奈
どんなポケモンでも、杏奈には関係ないよ!最後の一発、ビビッと決めちゃうからね!
望月杏奈
ビビッド…
七尾百合子
【相手のウインディの しんそく】
望月杏奈
(ドンッ!!メキメキメキメキメキメキメキメキ!!!)
望月杏奈
ガッ゛……!?あ………ッ!!
七尾百合子
杏奈ちゃんが吹き飛ばされた!?なんて速いタックルなの!?
ロコ
しんそく…アンナのスキルの上をいく、ゴッドスピードタックルです!
七尾百合子
杏奈ちゃん!返事をして!立ち上がって!杏奈ちゃん!
望月杏奈
……………………。
七尾百合子
そんな…杏奈ちゃんが一撃で戦闘不能になるなんて…。
ロコ
ノーマルタイプも、アイドルタイプにとってはウィークポイントですから。
七尾百合子
ど、どうしよう…これって…私たちの負け……?
ロコ
……ワンターンです。
七尾百合子
えっ?
ロコ
ワンターンだけ、ロコが時間を稼ぎます。その間にユリコは、アンナを頼みます。
七尾百合子
そんな!無茶だよ!だってロコちゃん、初期レベルなんだよ!?
七尾百合子
戦闘に出ても毎回負けるから、経験値なんて貰ったことないじゃない!
ロコ
そうですね…でも、ロコたちは絶対に勝つのでしょう?
ロコ
だから、トラストミーです。
七尾百合子
ロコちゃん…。
ロコ
それに、ただ負けたりはしませんよ。それでは!
七尾百合子
……頑張ってね!私も、なんとかしてみる!
七尾百合子
杏奈ちゃん!元気の塊をあげる!早く目を覚まして!
望月杏奈
あ……あう……あう……。
ロコ
さて…あとはこのレジェンドポケモンを相手に持ちこたえるだけ…ですか。
ロコ
ふふふ、ポケモンリーグラストバトル、マーベラスにロコナイズしてみせますよ!
七尾百合子
(ロコちゃん…無事に帰ってきて…!!)
(台詞数: 50)