真壁瑞希
教えてください。なぜ、望月さんはゲームをやめたのですか?
望月杏奈
……えっと、杏奈怖くって……。
真壁瑞希
怖い、ですか?
七尾百合子
えっと、ゲームが……?
望月杏奈
そう、なのかな……?
真壁瑞希
それは、なぜでしょうか?以前は平気だったと思うのですが。
望月杏奈
えっと、夢の話……なんだけど……。
望月杏奈
杏奈が……ゲームで敵キャラを倒すと……倒した通りに、みんなが傷ついちゃう夢……。
真壁瑞希
大丈夫です。私たちはちゃんといますから。安心してください。
望月杏奈
でも……杏奈のせいで傷ついちゃったら……!
七尾百合子
大丈夫、夢は夢。私たちとは関係ないから、ね?
望月杏奈
でも……。
七尾百合子
うーん……どうにかしてあげたいけど……。
真壁瑞希
夢、となるとちょっと私たちではどうにも……。
望月杏奈
えと、じゃあ杏奈……練習しないと、だから……。
七尾百合子
あ、うん……無茶はしないでね。
望月杏奈
はい……。
七尾百合子
杏奈ちゃん……。
真壁瑞希
ずっと、怯えてたんですね。もしかしたらレッスンに身が入らなかったのも……。
七尾百合子
かもしれませんね……。何かできるといいけど…………あっ
真壁瑞希
どうかしましたか?
七尾百合子
少し手伝ってもらってもいいですか?
真壁瑞希
何か思いついたんですね。
七尾百合子
はい!風の戦士にお任せあれ!
望月杏奈
≪十分後≫
望月杏奈
ふっ……っと……あぅ…………もう、一回!
七尾百合子
杏奈ちゃん、ちょっとこっちで休憩しよ?
望月杏奈
……でも、杏奈はまだ、
七尾百合子
根詰めすぎてもよくないから、ね?
望月杏奈
……はい。
七尾百合子
…………杏奈ちゃん、やっぱり夢って分かってても、怖い?
望月杏奈
……妙に、リアルで……生々しかった……から、本当になるんじゃないかって……。
望月杏奈
そんな、呪いみたいなものなんじゃないかって……思っちゃって……。
七尾百合子
呪い、かぁ……。
望月杏奈
うん……あっ、百合子さんあぶなっ!
七尾百合子
やぁっ!
望月杏奈
へ……?
七尾百合子
杏奈ちゃん、呪いなんて風の戦士が……ううん、風の勇者が吹き飛ばしてあげる!
望月杏奈
百合子さん……。
真壁瑞希
構えてるものが新聞紙の剣では締まるものも締まりませんね。
七尾百合子
もーっ!それは言わないお約束なんですー!そもそも木刀じゃ重くて上手く振れないし……。
望月杏奈
けど、百合子さんらしい、かも……。
真壁瑞希
望月さん、私たちは大丈夫です。呪いは風の勇者様が吹き飛ばしてくれましたから。
望月杏奈
新聞紙の剣で?
真壁瑞希
はい、新聞紙の剣で。
七尾百合子
もう!二人ともそんなに新聞紙新聞紙言わないのー!
望月杏奈
ふふ……なんか、馬鹿らしくなっちゃったかも……。ねぇ、百合子さん、瑞希さん。
七尾百合子
どうしたの?
真壁瑞希
なんでしょう。
望月杏奈
一緒にゲーム……しよ?
(台詞数: 50)