七尾百合子
(ここはトキワの森。始まりを告げる風が吹く森。)
七尾百合子
目的もなく旅をするのも何だし、ポケモンリーグ出場を目指そうと思うの。
望月杏奈
ポケモンリーグって…何?
七尾百合子
私たちがいる場所…カントー地方には、8つのポケモンジムがあるの。
七尾百合子
ジムにはジムリーダーっていう、とっても強いポケモントレーナーがいるんだけれど
七尾百合子
その人たちに勝てば、ジムバッジが貰えるの。
七尾百合子
そして、8つのジムバッチを集めたトレーナーは、ポケモンリーグという大会に参加できるんだよ!
七尾百合子
リーグで優勝すればチャンピオンになれるの!とっても名誉なことなんだよ!
ロコ
なるほど。それで、次はどこを目指すんですか?
七尾百合子
トキワシティに最初のジムがあったんだけれど、ジムリーダーが留守みたいなんだよね。
七尾百合子
だから、お隣のニビシティを目指すよ。
望月杏奈
うん…じゃあ、早くこの森を抜けよう、ね…。
七尾百合子
(2時間後)
七尾百合子
あれぇ?おかしいな。この道であっているはずなんだけど。
望月杏奈
百合子さん…もしかして、迷子?
ロコ
この辺りのトレーナーに、出口までナビゲートしてもらったらどうですか?
七尾百合子
えっ、そんなの無理…急に知らない人に話しかけるなんて。相手もビックリすると思うし。
七尾百合子
不審に思うかもしれないし、怖い人だったら嫌だし、もうすぐ出口に着くかもしれないし。
ロコ
ユリコって…人見知りですか?
望月杏奈
むしろ、コミュ障…?
七尾百合子
ち、違うもん!そんなんじゃないから!
七尾百合子
わかったよ!だったら次に会ったトレーナーに、道を聞いてみせるから!
望月杏奈
う、うん…頑張って…?
ロコ
不安しかないです。
七尾百合子
えっと…い、いた!ミニスカートの女の子がいる!
七尾百合子
(落ち着け、七尾百合子。大丈夫、いける、自分を信じるの。)
七尾百合子
(不審に思われたりしない。相手も気軽に返してくれる。そうに違いない。)
七尾百合子
(『目と目があったらポケモンバトル』がルールのこの世界で、不審に思われるわけがない!)
七尾百合子
(いけ!声をかけるんだ!いけーー!!)
七尾百合子
あ、あの!そこのミニスカートさん!
七尾百合子
わっ、私がポケモンバトルで勝ったら、出口までの道を教えなさい!
望月杏奈
あ、ひよった…。
ロコ
普通にトークできませんでしたね。
七尾百合子
…えっ?勝負しなくても、道を教えてくれる?あ、ありがとうございます。
七尾百合子
あの…すみません。私、ちょっと緊張してしまって…。
七尾百合子
あ、ここまでで大丈夫です。本当にありがとうございました。
七尾百合子
…………ふぅ。
七尾百合子
完璧だったね!!
望月杏奈
どこが!?
ロコ
ユリコは、ラーンすべきことが沢山ありそうですね。
七尾百合子
うるさいうるさいうるさーい!私の旅は、まだまだこれからなの!
七尾百合子
(こうして、ポケモンリーグを目指す私の旅は、まだまだ続くのでした。)
望月杏奈
打ち切り…?
七尾百合子
打ち切らないよ!!
(台詞数: 44)