七尾百合子
(ポケットモンスター、縮めてポケモン。)
七尾百合子
(この世界には、人間以外の不思議な生き物が存在する。)
七尾百合子
(そして、ここはマサラタウン。始まりを告げる風が吹く町。)
七尾百合子
(ここでは、年頃の子供は皆、博士からポケモンを貰い、旅に出ることができる。)
七尾百合子
(ポケモンをパートナーとする者…人はそれを、ポケモントレーナーと呼ぶ!)
七尾百合子
今日から私もポケモントレーナー。一体どんな冒険が待っているんだろう?
七尾百合子
早速博士にポケモンを貰わないと!博士!ポケモンをください!
高木社長
待っていたよ。えっと…君の名前は確か…?
七尾百合子
七尾百合子です。私も、ポケモントレーナーになって、世界を旅します!
高木社長
そうだ、七尾君だったね。ちゃんとポケモンは用意しているよ。
七尾百合子
(どんなポケモンかな?ドキドキする!)
高木社長
どうぞ。ゲーマーポケモンの『杏奈』だよ。この子はとっても元気が良いぞ。
望月杏奈
…………。
七尾百合子
えっ?これ…ポケモン…ですか?どう見ても人間な気が…。
高木社長
新種のポケモンなんだ。ほれ、杏奈。挨拶しなさい。
望月杏奈
初めまして…百合子さん…。杏奈って、呼んで…。
七尾百合子
喋った!?やっぱり人間ですよね!?
高木社長
ポケモンだと言っているだろう。
七尾百合子
あの…私、ヒトカゲみたいな、カッコいいのが良いんですが…。
高木社長
申し訳ないが、そういうのは、今は無いんだよ。
望月杏奈
杏奈、ステータス…すっごく高いから…冒険も、楽勝だよ…。
七尾百合子
ステータス?どれどれ…。
七尾百合子
【杏奈。タイプ:アイドル。レベル:テンションMAX。】
七尾百合子
何だこれ!?
望月杏奈
たいていのモンスターは、1ターンキルできるくらい…強い、よ…。
七尾百合子
チート過ぎる!!
高木社長
あと、これを渡しておこう。『ポケモン図鑑』だ。
高木社長
出会ったポケモンのデータが表示される、便利な機械だよ。
七尾百合子
ありがとうございます…じゃあ早速…。
七尾百合子
『杏奈。ゲーマーポケモン。1日の大半を、部屋から出ずに、ゲームをして過ごしている。』
七尾百合子
これ本当にポケモン!?ただの引きこもりでしょ!?
望月杏奈
と言うわけで…これから、よろしくね…えへへ。
高木社長
さあ、七尾君!夢と冒険に満ちた、ポケモンワールドにレッツゴーだ!
七尾百合子
え、ええ…?私の思い描いた旅立ちと、何かが違う…。
七尾百合子
(こうして、私とポケモンたちの物語が、幕を開けたのです。)
(台詞数: 35)