七尾百合子
朝目が覚めたら、手からビームが出るようになっていたよ!(みょんみょんみょん)
望月杏奈
すごい…どんなトリック、なの…?
七尾百合子
トリックじゃないよ!本物のビームなの!
望月杏奈
でも、ビームなのに…壁とか焦げないし…ただの光でしょ?
七尾百合子
それなんだよね。このビーム、どんな効果があるのかさっぱりで。
七尾百合子
杏奈ちゃん。ちょっと浴びてみない?
望月杏奈
え…やだ。怖い、よ…。
七尾百合子
そうだよね…じゃあ私、自分で浴びてみる。
望月杏奈
チャレンジャー…だね。
七尾百合子
…何だろう。温かいような、少し痒いような…?不思議な感覚…。
七尾百合子
あっ、わかった!これ、治癒魔法だ!細胞を修復させるタイプの光だ!
望月杏奈
すごい…!それが本当なら、百合子さん…白魔道士になれる、よ…!
七尾百合子
よーし、早速誰かの怪我を治してみよう!誰か怪我しないかなぁ?(ワクワク)
望月杏奈
(何か違うような…?)
ロコ
きゃっ!!
七尾百合子
今のは、ロコちゃんの悲鳴!どうしたの、ロコちゃん!?
ロコ
いたた…ニューロコアートの製作中に、ケアレスネスで指を切ってしまいました。
望月杏奈
うわぁ…彫刻刀でざっくり…痛そう…。
七尾百合子
そうだ!こんな時の治癒魔法だよ!ロコちゃん、ちょっと手を見せて。
ロコ
えっ、ど、どうしたんですか?
七尾百合子
水の精霊よ…我が右手に宿りて、彼の者の傷を癒したまえ…リザレクション!
望月杏奈
洗練された…無駄のない無駄な詠唱…百合子さん、すごい…!
七尾百合子
(みょんみょんみょんみょん)
ロコ
な、何ですか!?ユリコからライトが…って、あれ?ロコの傷が…。
望月杏奈
どんどん、治っていく、よ…!百合子さん…頑張って!
七尾百合子
(3分後)
七尾百合子
はぁ…はぁ…終わったよ…!(みょんみょんみょん)
ロコ
すごい!ロコの指がパーフェクトにヒールしました!サンキューです!
望月杏奈
百合子さん、お疲れ様……あれ?百合子さん?
七尾百合子
この能力、すごく燃費悪い…!疲れた…しばらく休ませて…!
望月杏奈
うそ…?百合子さんのMP…低すぎ…。
七尾百合子
やめて!自分でも薄々感づいているんだから!
七尾百合子
うう…賢者クラスの回復力を期待していたのに、こんなんじゃ…。
望月杏奈
レベル1の魔導師見習いくらい…だね。
七尾百合子
うわーん!もっとすごい能力が良かったー!
七尾百合子
(こうして、私の白魔道士生活は幕を閉じた。)
七尾百合子
(……かに思えたのだが。)
望月杏奈
百合子さん…助けて…!杏奈の怪我を治して…!
ロコ
ユリコ!ロコのせいでアンナが、アンナが!
七尾百合子
どうしたの?2人ともそんなに慌てて…。
望月杏奈
ちょっと色々あって…杏奈の腕…傷ができちゃったの…。
望月杏奈
これから衣装に着替えて撮影なのに…傷が目立って、撮影できない…よ。だから…。
七尾百合子
わかった。すぐに治してあげるね。じゃあ腕を見せて。
望月杏奈
ありがとう、百合子さん…ここだよ。
七尾百合子
どれどれ…ああ、なるほど…この傷は…。
七尾百合子
…………。
七尾百合子
歯型、だね。
(台詞数: 47)